5Nオーナーが曲川で「非日常」を味わう【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート7】

公開 : 2024.12.09 11:45

5Nをもっと好きになって欲しい

全プログラムが無事に終了し、ドラッグレースの表彰が行われた。するとトップの参加者がマークした9.544秒は何と、ポルシェ918スパイダーが持つ0-400m加速タイム9.7秒を上回るもの(!)。元々BEVは0からの加速を得意とするが、一般のドライバーがこのタイムをマークするとは、アイオニック5N、恐るべしである。

その後、加藤選手と安岡選手による振り返りがあった。加藤選手が「タクシーでは驚かれている方が多かったです。見た目はスーパーカーじゃないのに、こんなに走るというのがわかって頂けた」とコメントすると、「Nブーストはブレーキが間に合わないほどで驚きました。低重心で、フロントとリアが同時に滑るからバランスがいいですね。相当味わいが深く、ハイレベルなエンジニアリングをやられているのだと思いました」と付け加えた。

当日担当したインストラクター。パイクスピークに出場した5Nのレーシングマシンも展示。
当日担当したインストラクター。パイクスピークに出場した5Nのレーシングマシンも展示。    山本佳吾

また加藤選手は「5Nはサーキットで十分通用するスペックです。今日は思いっきり5Nの性能を引き出せるプログラムでした。5Nをもっと好きになって頂ければ」ともコメント。安岡選手も「プロの目線で見ても、相当よくできています。このよさをせひ広めて頂きたいですね」と5Nの性能に感心していた。

さらにニュルブルクリンクでのイベントについて説明があり、参加者の期待も高まったところでイベントは幕を閉じた。加藤選手がコメントしていたように、プログラムはアイオニック5Nの非日常をたっぷりと楽しめるもので、購入したことの喜びが増したのではないだろうか。

なお次回は、新しいレポート車である『ヒョンデコナ』をご紹介する予定。いろいろな角度でレポートしていくので、楽しみにして頂きたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。

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