【まさにリアル・グランツーリスモ】マクラーレン・ソーラスGTが富士スピードウェイに登場!

公開 : 2024.12.12 11:45

11月9日に富士スピードウェイで開催された『マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024』に、ゲーム『グランツーリスモ・スポーツ』のコンセプトカーから生まれたハイパーカー『マクラーレン・ソーラスGT』が日本初登場しました。多くの写真とともに、実車をレポートします。

リアルの世界で再現したサーキット専用ハイパーカー

11月9日に富士スピードウェイで開催された『マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024』。過去最高となる177台のマクラーレンが参加し盛況を見せたサーキットに1台、日本初登場となるハイパーカーが現れた。それが『マクラーレン・ソーラスGT』である。

2022年8月に発表されたソーラスGTは、ゲーム『グランツーリスモ・スポーツ』に登場したコンセプトカー『マクラーレン・アルティメット・ビジョン・グランツーリスモ』をベースに、リアルの世界で再現したサーキット専用のハイパーカーだ。発表時点で限定となる25台は既に完売と、反響も高かった。

マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024に『マクラーレン・ソーラスGT』が日本初登場。
マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024に『マクラーレン・ソーラスGT』が日本初登場。    平井大介

それもそのはず、車重は1000kg未満で、発生ダウンフォースは1200kg以上。専用設計の7速シーケンシャルギアボックスと組み合わせられる5.2L自然吸気V10は、10000rpmを越える回転数と840psで、0-100km/h加速は2.5秒、最高速は320km/hオーバーと、まさに夢のようなスペックを誇るからだ。今回、実車を近くで観察することができたが、レギュレーションに囚われず開発したキャノピー付きのF1マシーンと表現ができるほど、フォーミュラマシーンそのものに見えた。

2度目のグッドウッド最速マシーンに輝く

事実、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、ファクトリードライバーであるマーヴィン・キルホファーが、日曜日のタイムドシュートアウト決勝で45秒342を記録。見事優勝を果たしているのだ。2021年の720S GT3X以来3年ぶり、2度目のグッドウッド最速マシーンとなったそうだ。

ちなみにこのグッドウッドでは元F1ドライバーのミカ・ハッキネンが、1998年シーズンを走ったMP4/13をイメージしカラーリングしたソーラスGTをドライブ。「真のシングルシーターで、驚異的なV10パワーとサウンドのソーラスGTのドライビングは、マクラーレンでレースをしていた頃を思い出させる体験でした」というコメントを残している。

アイルトン・セナの甥にあたるブルーノ・セナがステアリングを握りデモラン。
アイルトン・セナの甥にあたるブルーノ・セナがステアリングを握りデモラン。    マクラーレン

そして富士スピードウェイでは、アイルトン・セナの甥にあたるブルーノ・セナがステアリングを握るデモランも行われ、自然吸気V10の甲高いエキゾーストノートに来場者は酔いしれることになった。筆者もそのひとりで、高揚感に包まれながら多くの写真を撮影したので、ぜひ画像をご覧頂きたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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