【電動化の中核を担う】アウディQ4 eトロンをアップデート コンパクトボディながら広い空間を提供

公開 : 2024.12.10 06:25

アウディはコンパクトEV SUV/SUVクーペのQ4 45 eトロン/Q4スポーツバック45 eトロンの販売を開始しました。大幅なアップデートに加え一充電走行距離は613kmに伸長しています。

Q4 eトロンのパフォーマンスをアップデート

アウディは、コンパクトEV SUV/SUVクーペのQ4 eトロンのパフォーマンスをアップデートしたQ4 45 eトロン/Q4スポーツバック45 eトロンの販売を開始した。メーカー希望小売価格(税込)は710万円~767万円となる。

Q4 eトロンシリーズは、アウディの電気自動車eトロンの第3弾として、プレミアムコンパクトSUVセグメントに導入したモデルで、大型SUV電気自動車Q8 eトロンシリーズ、スポーティな4ドアグランツーリスモ、eトロンGTに続くモデルだ。

アウディQ4 45 eトロン/Q4スポーツバック45 eトロンの販売を開始。
アウディQ4 45 eトロン/Q4スポーツバック45 eトロンの販売を開始。

特に日本市場でも関心が高いコンパクトSUVセグメントの人気モデルで、2023年には国内販売台数2000台を達成。アウディブランドの電動化戦略の中核を担うモデルだと述べている。

Q4 eトロンシリーズは、電気自動車専用プラットフォームMEBの採用により、全長4590mm/全幅1865mmとQ3とQ5のあいだに位置するコンパクトなボディサイズながら、インテリアの全長はQ5を凌ぎ、室内空間および荷室は上位モデルに相当するスペースを実現している。

荷室はQ4 45 eトロンは520リッター、Q4スポーツバック45 eトロンは535リッターで、リアシートを倒せば、それぞれ1490リッターと1460リッターのフラットな大容量スペースとなる。

またインテリアにはカップホルダーをはじめ合計24.8リッター(欧州値)もの収納スペースを確保した。

一充電走行距離とグレード構成

パワフルにアップデートした駆動用電気モーター。一充電走行距離は613kmに伸長

今回導入のQ4 45 eトロン/Q4スポーツバック45 eトロンは、これまでの40 eトロンより駆動用電気モーターの性能を大幅にアップデートして、最高出力210kW(先代比:+60kW)/最大トルク545Nm(同比:+235Nm)を発揮する。

システム電圧400Vテクノロジーによる総電力量82kWh(正味容量77kWh)の駆動用バッテリーを前後アクスル間の床下に搭載。リヤアクスルに1基の電気モーターを搭載した後輪駆動で、0-100km/h加速は6.7秒(欧州値)を誇るという。

アウディQ4 45 eトロン/Q4スポーツバック45 eトロンの販売を開始。
アウディQ4 45 eトロン/Q4スポーツバック45 eトロンの販売を開始。

走行中の回生ブレーキの強さは、パドルシフトで3段階に調整が可能で、Bモード(パドルシフトで最大のレベル3に相当)を備えており、アクセルペダルだけで速度調整が出来るワンペダルドライブの感覚も味わうことができる。

一充電走行距離は出力向上にもかかわらず613km(WLTCモード:先代比 +19km)と高い実用性を誇り、200Vの普通充電は、標準は3kWで、オプションとして最大8kWまで対応。急速充電はCHAdeMO規格の125kWに対応しており、例えば125kWで5%から80%までが38分で充電可能(理論値)となるという。

2つのタイプのボディタイプ、2つのグレード構成

ボディタイプは、存在感のあるフォルムのSUV Q4 eトロンとスタイリッシュなSUVクーペ Q4スポーツバック eトロンの2つのタイプを設定。グレード構成は、Q4 eトロン/Q4スポーツバック eトロンともにアドバンスド/Sラインの2タイプとなる。

アドバンスドは、フロントグリルのカラーがヘクラグレーとなり、19インチアルミホイールを装備。一方、Sラインではグリルがプラチナムグレーとクロームパーツを組み合わせたものとなり、フロントバンパーやサイドシル上部にセレナイトシルバーのカラーリングが施され、20インチアルミホイールを装着し、よりスポーティなキャラクターを強調。また、標準仕様より車高を15mm下げたスポーツサスペンションにより、よりダイレクトなハンドリングを楽しむことができるという。

今回全グレードに、ブラックアウディリングス&ブラックスタイリングパッケージを新たにオプション設定。ブラックのエクステリアミラーハウジング、ブラックルーフレール(スポーツバックはオプション選択に関わらず非装備)を含む人気のスタイリングを装備可能だ。

また、マトリクスLEDヘッドライト、LEDリアコンビネーションライトを採用し、ダイナミックターンインジケーターを標準装備とする。このマトリクスLEDヘッドライトには、MMIを通じて4つのデザインから選択可能な、デジタルデイタイムランニングライトを備える。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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