大人レゴの秘密 3800ピースで作る究極のマクラーレン ドライブモードも再現

公開 : 2024.12.11 06:05

マクラーレンとの蜜月

P1はレゴにとって初めてのマクラーレンモデルではない。2015年以来、レゴは同社と何度か提携し、セナGTRや2022年型F1マシンのMCL36を含む多数のテクニックモデルを開発している。

レゴがマクラーレンに新製品の話を持ちかけた際、P1がふさわしいと考えたのは、マクラーレンのデザイン責任者であるトビアス・シュールマン氏だ。同氏は、「レゴ社と初めてこのアイデアについて話し合ったとき、これは当社の象徴であるアルティメット・シリーズでなければならないと確信した」と説明する。

レゴ・テクニック・マクラーレンP1
レゴ・テクニック・マクラーレンP1    レゴ

「P1は2013年のジュネーブ・モーターショーで発表された当時、ハイブリッド技術を搭載する非常に特別なクルマだった。10年後にレゴモデルとして復活させるには、ふさわしいタイミングのように思えた」

ソーラスGTを手掛けたことでも知られるシュールマン氏は、両社の「強力なチームワーク」により、P1のユニークでコンパクトなサイズを忠実に再現したものになったと語っている。

「限界に挑み、最高の成果を引き出そうとするという点で、レゴと当社のやり方は非常に似ている」

「わたしが最も感銘を受けたのは、レゴがP1の形状だけでなく、可動式ピストン、トランスミッション、ドライブモードなど、技術的な側面も再現している点だ。このプロジェクトに参加できたことは、非常に素晴らしい経験だ」

シュールマン氏は、マクラーレンとレゴのコラボレーションが今後も続くと確信している。そして、「世界一の仕事をしている」と豪語するハンセン氏が関わっているのであれば、ブロックでできたマクラーレンがさらにたくさん登場することだろう。

これはレゴ愛好家にとっては朗報だが、筆者の銀行口座にとっては悪いニュースだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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