弱点を許せる魅力! ミニ・クロスオーバー(Mk2) UK中古車ガイド 走りは活発な「ハッチバック」 

公開 : 2024.12.29 19:05

新車時代のAUTOCARの評価は?

ミニ・カントリーマンは、それ以外のクロスオーバーとは一線を画す。新生ミニが15年ほど強みとしてきた、レトロフューチャーなデザインとプレミアム感、ドライバーとの適度な一体感を受け継ぎ、好きになれる可能性は高い。

むしろ、カントリーマン以外の選択肢はないと考える人もいるかも。特に、競合クラスの個性が薄めのプレミアム・ハッチバックと比べれば。(2017年2月22日)

ミニ・カントリーマン(クロスオーバー/Mk2/2017〜2023年/英国仕様)
ミニ・カントリーマン(クロスオーバー/Mk2/2017〜2023年/英国仕様)

オーナーの意見を聞いてみる

ジェイソン・モリス氏

「2017年の始めに、2代目カントリーマンを購入しました。6年間で32万km以上走っています。その殆どの時間を、1.2tのトレーラーを牽引した状態で。カントリーマンは、自分のあらゆる要求に応えてくれていると思います」

ミニ・カントリーマン(クロスオーバー/Mk2/2017〜2023年/英国仕様)
ミニ・カントリーマン(クロスオーバー/Mk2/2017〜2023年/英国仕様)

「これまで幾つかの部品は壊れましたが、経年劣化といえるでしょうね。予想の範囲内です。2023年に乗り換えも検討したんですが、運転の楽しさを考えて、まだしばらく維持することにしたんです」

購入時に気をつけたいポイント

エンジン

クランクシャフト・センサーの不調で、セーブモードに入り、本調子が出せないことがある。予め試乗し、滑らかにエンジンが吹け上がるか確かめたい。

エンジンオイルの漏れや、不自然に大きな振動は、エンジンマウントの劣化が原因の場合がある。一般的に、ロワーマウントを交換すれば解決できるはず。

ミニ・カントリーマン(クロスオーバー/Mk2/2017〜2023年/英国仕様)
ミニ・カントリーマン(クロスオーバー/Mk2/2017〜2023年/英国仕様)

B47型のディーゼルターボ・エンジンでは、タイミングチェーンの伸びや破断に注意。チェーン交換はエンジンを下ろす作業となり、簡単にはできない。パティキュレートフィルターや排気ガス再燃焼機能の不調もあるようだが、かなり珍しい。

ターボは、ウェイストゲート・アクチュエーターが不調になることがある。これは、珍しいことではない。

ボディ

テールゲートは電動。操作通り開閉するか確かめたい。ストラットやモーターが不調になると、半分で止まったり、完全に開かなくなることも。部品を交換するしか解決策はないようだ。

サンルーフのドレインホールが詰まり、荷室やフロア部分に雨水が流れ込む場合がある。車内をくまなく調べて、不自然に湿っていないか確かめたい。

電気系統

シートヒーターは、ボタンを押すとライトが点灯し、暖かくなることを確認したい。ヒューズ交換で済む場合もあれば、ヒーター制御モジュールの交換になることも。

知っておくべきこと

2代目カントリーマンは、2020年にフェイスリフトを受けている。新しいバンパーとヘッドライト、テールライト、フロントグリルが与えられた。また、オプションパッケージが追加され、装備や機能の選択肢が増やされている。

英国仕様のチリ・パッケージの場合、デュアルゾーン・エアコンにLEDヘッドライトなどが追加された。コンフォート・パッケージは、シートヒーターとバックセンサーを得られた。

ミニ・カントリーマン(クロスオーバー/Mk2/2017〜2023年/英国仕様)
ミニ・カントリーマン(クロスオーバー/Mk2/2017〜2023年/英国仕様)

2017年のユーロNCAPのテストで、2代目カントリーマンは5つ星を獲得している。子供も含めた乗員の保護性能で、高い評価が与えられている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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