トヨタが新型SUV「アーバンクルーザー」発表 スズキと共同開発EV、欧州導入
公開 : 2024.12.13 18:05
トヨタが新型EV「アーバンクルーザー」を欧州で発表した。スズキeビターラの兄弟車で、49kWhまたは61kWhの2種類のバッテリーが用意されている。四輪駆動モデルでは最高出力184psを発生する。
欧州向け小型EV 最高出力184ps
トヨタは12月12日、新型の電動クロスオーバー「アーバンクルーザー(Urban Cruiser)」を欧州で発表した。bZ4Xに続く同社2台目のEVであり、スズキとの共同開発で生まれたモデルである。
欧州でアーバンクルーザーという名称が使われるのは、2014年に生産終了した欧州向けの第2世代イスト以来である。EV向けの「bZ」というネーミングは避け、よし親しみやすい車名とした。数字やアルファベットの車名を避けるのは、メルセデス・ベンツ(EQ)と同様の動きである。
新型アーバンクルーザーのボディサイズは、全長4285mm、全幅1800mm、全高1640mm、ホイールベース2700mmで、ヤリスクロスより一回り大きい。欧州のこのクラスでは、ボルボEX40、プジョーe-3008、ミニ・エースマンなど、競合車種が多い。
すでに発表されているスズキのeビターラと兄弟車となり、いずれもインドで生産される。
スズキが新開発したEV用プラットフォーム「Heartect-e」を採用し、49kWhまたは61kWhの2種類のバッテリーが用意されている。前者には最高出力144ps、後者には174psの電気モーターが搭載される。どちらも最大トルクは同じ19.3kg-mで、前輪駆動である。
61kWhの仕様では四輪駆動モデルも用意され、2基のモーターを搭載することで合計出力184psp、最大トルク30.5kg-mを発生する。
スズキと同様、公式な航続距離はまだ公表されていないが、最長400kmを目標とする。最高150kWの速度で充電が可能である。
車内には10.1インチのインフォテインメント・ディスプレイと10.25インチのデジタル・ドライバーディスプレイが搭載される。最上級モデルにはJBLサウンドシステムとサンルーフが装備される。
英国では来年末に納車開始予定で、価格はまだ発表されていないが、3万5千ポンド(約675万円)以下からとなる見込みである。