飛行機は大好きだけど、クルマの方がいい 英国記者の視点 3本立て

公開 : 2024.12.17 18:05

どうした、イーロン?

テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏は、コンセプトカーに対する考えを改めたようだ。

「企業が素晴らしいコンセプトカーを発表しても、実際に購入できないのは本当に嫌だ」と、彼は2015年にTwitterで述べた。「実につまらない」

テスラ・サイバーキャブ
テスラ・サイバーキャブ

この発言はまだ記憶に新しいが、それからわずか2年後の2017年には、テスラ・ロードスターの第2世代のアイデアが初めて紹介された。しかし、今日でもまだ購入できないので、考えが変わったのは明らかだ。

それ以来、テスラは他にも大胆な発表をしており、サイバートラックのように市場に投入されたものもあれば、完全自動運転のようにまだ実現していないものもある。

そして10月、マスク氏は新しい「サイバーキャブ」を発表し、自らもそれに乗り込んだ。サイバーキャブは2人乗りの自動運転タクシーで、ホイールを大きく見せるためにタイヤがペイントされており、非常に制御された環境下で運転される。マスク氏は、2027年には乗れるようになるだろうと述べた。

テスラは創業以来、目覚ましい成果を上げてきた。そして、大胆な宣言の多くは、歴史的に見て同社の株価にプラスに働いてきた。しかし、今回の発表はそうではなかった。

ロボタクシーの発表後、テスラの株価は急落した。

実際に購入できないクルマのデモ走行について、マスク氏は考えを変えたのかもしれないが、投資家たちは以前の考え方に同調しているようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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