【フラットプレーンV8搭載のPHEV】アストン マーティン・ヴァルハラ 世界限定999台で来年度に生産開始
公開 : 2024.12.16 11:45
技術概要
卓越性を追求する飽くなき挑戦により、ヴァルハラの仕様は当初のコンセプトから大幅に進化し、最高出力、ダウンフォース、動的性能において飛躍的な向上を遂げている。
その中心にあるのは、828psを発揮する4LツインターボV8エンジンと、さらに251psを供給する3基の電気モーター(そのうち2基はフロント・アクスルを駆動)が構成するハイブリッド・パワートレインで、クラス最高水準の最高出力1079psと最大トルク112.17kg-mを誇る。
内燃エンジン(ICE)は、1Lあたり207psというアストン マーティン史上最高の比出力を実現。新開発の8速DCTトランスミッションはリア・アクスル駆動力を伝達し、瞬時のシフトタイムとスリリングなシフト特性を提供。
パフォーマンス目標値としては、0-100km/h加速が2.5秒、最高速度は電子制御リミッターにより350km/hに設定される。
革新的なアストン マーティン・ヴァルキリーで得た知見をフィードバックしたアクティブ・エアロダイナミクスにより、600kgを超えるダウンフォースを生み出し、この数値は240km/hで達成され、その後、350km/hの最高速度に至るまで維持されるという。
アクティブ・エアロダイナミクスは、速度が増すにつれてフロントおよびリアウイングの迎角を徐々に小さくすることで、過剰なダウンフォースを「逃がし」ます。これにより、幅広い性能域にわたって空力バランスを一定に保ち、ドライバーは自信に溢れた走行が可能となる。
先進的なインテグレーテッド・ビークル・ダイナミクス・コントロール(IVC)は、サスペンション、ブレーキ、ステアリング、アクティブ・エアロダイナミクス、パワートレイン・システムを監視し、あらゆる状況での最適なパフォーマンスとドライバーとの一体感を実現。
ヴァルハラのドライブモードは4つから選択可能でそれぞれと連動して作動するIVCは、車両の挙動やドライバーの要求を継続して把握し、ダイナミックな特性を調整。
この高度に複雑で洗練されたシステムは、精緻なキャリブレーションにより有機的で自然なドライビング体験を提供し、エフォートレスかつシームレスに性能を高め、パフォーマンスとドライバーエンゲージメントを新たな次元へと引き上げていく。
4つのドライブモード
始動時のヴァルハラのデフォルトはスポーツ・モードだが、ドライバーは手動でピュアEV、スポーツプラス、レースのいずれかのドライブモードを選択することが可能だ。
各モードは、パワートレイン(トルクベクタリングやハイブリッドシステムの統合を含む)、サスペンションの硬さ、アクティブ・エアロ、ステアリング・キャリブレーションの設定が異なり、それぞれ特徴ある走行特性を実現。ピュアEV・モードでは、フロント・アクスルのモーターのみで駆動し、航続距離は14km、最高速度は140km/hに制限される。
4つのドライブモードを事前設定で用意していて、ドライバーはセンタースタックにあるロータリースイッチで自由にモードを選択できる。
この触覚的な操作は、ドライバーと車の一体感を最大限に高め、各ドライブモードはそれぞれ明確な意図をもってキャリブレーションされており、ドライバーは差別化された走行体験を楽しむことができるという。
静かに始動するピュアEV・モードは、顧客に旅の始まりと終わりに利用されること想定している。バッテリー残量が少なくなると、ヴァルハラは自動的にスポーツ・モードに切り替わる。
スポーツ・モードでは、4LツインターボV8エンジンが作動し、電動フロント・アクスルによる瞬時のトルクと、V8エンジンの圧倒的なパワーを組み合わせたハイブリッドスーパーカーの走行性能を実現。
スポーツプラス・モードは、公道でのダイナミックなスリルを最大限に引き出し、レース・モードは、究極のパフォーマンスを追求し、サーキット走行を念頭に置いて、アクティブ・エアロダイナミクスがフルに活用される。