ただの「スペイン版VW」ではない 新進気鋭クプラが目指す「刺激的」なSUVとは?

公開 : 2024.12.18 06:05

フォルクスワーゲンとは違う

クプラ車については、アウディやフォルクスワーゲンの兄弟車とほとんど同じだという批判もあるが、グリフィス氏は次のように反論している。

「クプラで手がけるクルマはすべて、デザインはもちろん、技術の面でも差別化されている。我々はフォルクスワーゲン・グループの規模とプラットフォームを共有しているが、クプラらしさを感じられる走りができるよう、エンジニアがすべてのクルマを適応させている」

クプラ・テラマール
クプラ・テラマール

クプラにとって重要な課題の1つが米国市場への参入であり、グリフィス氏は、同市場を念頭に置いて大型のクロスオーバーが開発されるだろうと述べた。フォーメンターについては現地のディーラー候補からも好感触を得ている。発売日は未定だが、テラマールも投入される可能性がある。

「米国向けの製品ラインナップについては現在も検討中であり、その決定には細心の注意を払わなければならない。単に欧州車を米国で売ろうとしているわけではない。米国でも受け入れられるかどうかを確認する必要がある」

また、クプラは台湾やその他のアジア地域を含む、さらなるグローバル市場の開拓も検討している。「グローバル事業の拡大は、グローバルブランドとしての信頼性を高めるために重要だ」とグリフィス氏は述べた。

記事に関わった人々

  • マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事