レア車も発掘 「風の丘」に残された廃車 40選(前編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2024.12.22 18:05

プリムス・スペシャル・デラックス(1949年)

ウィンディ・ヒル・オートパーツは、以前は喜んで破砕処理を行っていたかもしれないが、最近では使える部品がすべて取り外されるまで、そのまま放置されている。この1949年型プリムス・スペシャル・デラックスには、まだたくさんの素晴らしい部品が残っているため、長期にわたって保存される可能性が高い。

プリムス・スペシャル・デラックス(1949年)
プリムス・スペシャル・デラックス(1949年)

シボレー・エルカミーノ(1975年)

このシボレー・エルカミーノは、1975年当時に新鮮な雰囲気を演出したグリルを今も残している。また、サスペンションも改良され、クルーズコントロールが初めてオプションに追加された。

背景にある、1930年代に製造されたと思われる、もう1つの廃車もご覧いただきたい。ケース(Case)の農業用トラクターだ。同社の起源は1842年にさかのぼり、最初の内燃機関搭載トラクターは1895年に製造された。

シボレー・エルカミーノ(1975年)
シボレー・エルカミーノ(1975年)

ポンティアック・ボンネビル・コンバーチブル(1964年)

ナンバープレートによると、かつては人気車種だった1964年型のポンティアック・ボンネビル・コンバーチブルが最後に走行したのは、わずか8年前のようだ。深刻な衝突事故に遭った形跡はないが、修理するほどの価値がないと判断された致命的な欠陥が何だったのかは気になるところだ。

おそらく、いつか元の輝きを取り戻してレストアしたいという思いから、誰かが何十年もガレージに保管していたのだろう。残念ながら、今となってはもう手遅れだ。

ポンティアック・ボンネビル・コンバーチブル(1964年)
ポンティアック・ボンネビル・コンバーチブル(1964年)

ポンティアック・カタリナ(1968年)

このポンティアック・カタリナ4ドア・セダンは、1968年から1980年まで使われており、使用期間はやや長い方だ。廃車になるまでの乗用車の平均年数が現在では11年であることを考えると、決して短いものではない。1960年代や1970年代のクルマの耐久性は今よりも低く、大半は約10万マイル(16万km)で寿命を迎えていた。

ポンティアック・カタリナ(1968年)
ポンティアック・カタリナ(1968年)

シボレー(1964年)

広大な敷地には、曲がりくねったダートトラックが何マイルも続いている。次の角を曲がった先で何が出てくるかは分からない。幸いにも、このヤードのオーナーであるウィリー・バジャリ氏は、どこになにがあるかを正確に把握しており、喜んで正しい方向を教えてくれる。背景に写っているのが彼のトラックだ。このトラックは、手前の1964年型シボレーのスペアパーツを取り外そうとしていたときに、ちょうどそこに駐車されていたという。

シボレー(1964年)
シボレー(1964年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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