レア車も発掘 「風の丘」に残された廃車 40選(前編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2024.12.22 18:05

ダッジ・ウェイファーラー(1950年)

このボロボロの個体は、かつて1950年型ダッジ・ウェイファーラーのビジネス・クーペだったものと思われる。もしそうであれば、同年には7500台しか販売されていないことから、かなり珍しいクルマということになる。年初のクライスラーにおける104日間のストライキにより、生産活動が打撃を受けたのだ。ウェイファーラーが販売されていたのは、1949年から1952年の間のみ。

ダッジ・ウェイファーラー(1950年)
ダッジ・ウェイファーラー(1950年)

ビュイック・リビエラ

1970年代初頭の「ボートテイル」モデルは、すべてのビュイック・リビエラの中で最も伝説的なモデルであるが、ベストセラーではなかった。ベストセラーの栄誉は、小型化され、前輪駆動となった6代目(1979~1985年)に与えられる。1985年には販売台数が過去最高を記録し、6万3305台が販売された。

ビュイック・リビエラ
ビュイック・リビエラ

キャデラック・エルドラド(1977年)

この2台の人気のないキャデラックの間には、ちょうど20年の隔たりがある。カメラに最も近いのは1977年型のエルドラドで、グリルに独特の細かいクロスハッチパターンがあり、新しい長方形のサイドマーカーライトが取り付けられていることから識別できる。しかし、この年にはもっと大きな変更が加えられている。旧式の8.2L V8エンジンが、最高出力180psの7.0L V8エンジンに置き換えられたのだ。

キャデラック・エルドラド(1977年)
キャデラック・エルドラド(1977年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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