レア車も発掘 「風の丘」に残された廃車 40選(後編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2024.12.22 18:25

フォード・ギャラクシー500(1973年)

1973年型と1974年型のフォード・ギャラクシー500の間にはいくつかの小さな違いがあるが、筆者には見分けがつかない。販売台数が23万3554台から11万7801台に落ち込んでいることから、この個体も初期のモデルである可能性が高い。1973年のフルサイズのフォードにはすべて、5.8L V8エンジンが標準装備されていた。

フォード・ギャラクシー500(1973年)
フォード・ギャラクシー500(1973年)

クライスラー・ウィンザー(1959年)

1959年に3万5473台が製造されたクライスラー・ウィンザーのうち、2ドア・ハードトップクーペは7000台以下であり、この個体はかなり珍しい。新車当時の希望小売価格は3290ドルで、当時の平均的な世帯年収よりも1700ドルほど低かった。

6.3L V8エンジンがフル稼働していたため、燃費は2桁(MPG)に届くかどうかも怪しいところだろう。当時、ガソリンが1ガロンあたり25セントだったのは幸いだ……。

クライスラー・ウィンザー(1959年)
クライスラー・ウィンザー(1959年)

インターナショナル・スカウト

インターナショナル・ハーベスター・スカウトは、1960年に1961年モデルとして登場した。四輪駆動、取り外し可能なルーフ、折りたたみ式フロントガラスを備えたレクリエーション・ビークルで、まさにジープのライバルであった。この1960年代初頭のスカウト80には、まだ再利用できる部品がいくつか残っている。

インターナショナル・スカウト
インターナショナル・スカウト

フォード・ギャラクシー(1959年)

長年にわたり、筆者はジャンクヤードの廃車のトランクに、コヨーテの死骸や蜂の巣、ガラガラヘビなど、さまざまな珍しいものを見つけてきた。しかし、ターンテーブルを見つけたのは今回が初めてだ。どう考えても、これは標準的な車載オーディオではない。

このギャラクシーは1959年に製造されたもので、フォードにとっては記念すべき年であった。この年、同社は5000万台目の自動車を製造したのだ。

フォード・ギャラクシー(1959年)
フォード・ギャラクシー(1959年)

オールズモビル88(1968年)

少し手を加えれば、すぐに新車同様に……。

1968年型オールズモビル88のコンバーチブルは、一部で人気があるが、このような状態では、人気が出るはずもない。実際、ヘッドライトとトリムの数か所だけが、保存する価値があるように見える。

オールズモビル88(1968年)
オールズモビル88(1968年)

クライスラー・レバロン(1979年)

ウィンディ・ヒルにある他のクルマと対照的に、これはほぼ完全な状態で、修復できそうに見える。1979年型のクライスラー・レバロンの修復に資金を投入しようという好事家の列がないのが残念だ。

1979年、レバロンは合計11万3863台製造され、ステーションワゴン、クーペ、そしてこの個体のような4ドア・セダンが存在する。

クライスラー・レバロン(1979年)
クライスラー・レバロン(1979年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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