第3世代のフォード・フォーカスRSを発表
公開 : 2015.02.04 22:50 更新 : 2017.06.01 02:11
グローバル・プロダクト・デベロップメント担当の副社長、ラジャ・ナイールは、このAWDの採用は、2013年の開発初期段階に決定したという。「どちらの駆動方式を採用するかについては議論があった。しかし、AWDの優位性が明らかになってからは迷うことはなかった。ツイン・クラッチの採用が、コーナリング・スピードのみならず、ターンイン時の挙動や、コーナー途中の安定性に絶対的に優位だっったからだ。しかも、この採用によって、ドライバーの運転する愉しみが低減されることはない。運転して愉しく、思った向きにクルマをコントロールでき、しかもラップ・タイムも速い。」
エンジンは、2.4ℓ4気筒エコブーストで、これはマスタングに搭載されるものをベースにアップグレードされたもの。より大きなインタークーラーと、ツイン・スクロール・ターボが装備される。また、口径の大きなエグゾーストも、そのパワー・アップに寄与しているという。パフォーマンスだけでなく、そのサウンドもRSを象徴するようなスポーティなものに調整されている。実際、AUTOCARのスパイ・フォトグラファーによれば、そのサウンドは非常に逞しいものだったと語っていた。
シリンダー・ヘッドはアップグレードされたアロイ製で、ガスケットも強化タイプが採用される。また、シリンダー・ブロックも高張力のキャスト・ライナーが使用される。
ギアボックスは6速マニュアルで、44.2kg-mのトルクにも対処できるキャパシティを持つものがチョイスされた。
ちなみに、第1世代のフォーカスRSは215ps、第2世代のRSは305psだったから、この第3世代のRSは、限定モデルとして登場したRS500の350psを除けば、間違いなく歴代最強のモデルである。また、この第3世代のフォーカスRSは、フォードのグローバル戦略に基づいて、5ドア・モデルのみの生産となる。