ホンダと日産、経営統合に向け協議 業界に衝撃

公開 : 2024.12.18 18:25

ホンダと日産が経営統合に向けて協議するという衝撃的な報道がなされている。持株会社を設立する方向で検討中とされ、両社は今後の進展について「適切な時期」に発表すると述べている。

持株会社の下で統合 三菱自動車も参加?

大手自動車メーカーのホンダ日産が経営統合に向けた協議を行う予定であると、日本経済新聞が報じた。

両社はEV市場における競争激化に対抗するため、EV向けのプラットフォームとバッテリーの共同開発を行う計画を発表している。

現時点では両社から正式発表はないが、近い内に何らかの発表がなされるかもしれない。
現時点では両社から正式発表はないが、近い内に何らかの発表がなされるかもしれない。

日経新聞によると、両社は単一の持株会社のもとに統合することを検討しているという。同紙はさらに、日産が24%の株式を保有する三菱自動車も、このグループに含まれる可能性があると伝えている。

日産とホンダは、それぞれ国内第2位と第3位の自動車メーカーであり、昨年は合わせて世界で約750万台の自動車を販売した。

ロイター通信によると、両社は声明で、今後の進展があれば「適切な時期」に関係者に通知するとしているという。声明では、「今年3月に発表した通り、ホンダと日産は、互いの強みを活かした将来の協業について、さまざまな可能性を検討している」と書かれている。

経営統合が実現すれば、自動車業界全体に大きな影響を与えるだろう。日産はフランスのルノーと長年にわたって提携関係にあり、両社はプラットフォームを共有し、今後数年間でお互いにEVを生産する予定である。

ホンダと日産の統合の噂が立ったのは今回が初めてではない。2020年、フィナンシャル・タイムズは、安倍晋三首相(当時)が日産とルノーの関係悪化を懸念し、両社に協議を促したと報じた。しかし、両社ともこの計画を拒否したと言われている。

記事に関わった人々

  • ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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