GRヤリスにエメヤ、アルトゥーラまで BBDC 2024(1) 1年を代表する「最高の1台」を選ぶ3日間!

公開 : 2024.12.28 09:45

AUTOCARの年末恒例、最高のドライバーズカーを決めるBBDC選手権 GRヤリスにエメヤ、アルトゥーラまで多彩なノミネート 公道とサーキットで徹底比較 最高得点を掴む栄えある1台は?

大舞台はリンカンシャー州の公道とサーキット

AUTOCARの年末年始といえば、英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権。1年間に英国編集部が試乗したクルマの中で、最も運転体験に秀でた1台を選ぶ、大規模な比較試乗だ。

2024年に高評価を得たモデルの中から、ノミネート車両10台をピックアップ。公道とサーキットで審査員がじっくり走り込み、純粋に走りの魅力度を精査していく。ハンドリング・デイとも、年長の編集部員は呼んでいる。

2024年のBBDC選手権ノミネート車両10台が揃った、キャドウェルパーク・サーキット
2024年のBBDC選手権ノミネート車両10台が揃った、キャドウェルパーク・サーキット

もちろん、10台はいずれも精鋭。魅力的な新車たちが1つの場所に揃うことは、特別な機会といえる。3日間という短くない時間をかけて、複数人で徹底的に能力を比較することも滅多にない。

AUTOCARを定期的にお読みいただいているなら、2023年はグレートブリテン島西部、ウェールズ州の公道とアングルシー・サーキットが舞台だったとご記憶かもしれない。だが2024年は、東部のリンカンシャー州とキャドウェルパークが選ばれている。

これまでと違う審査環境だが、蓋を開けてみれば歓迎すべき変更といえた。この州の公道は起伏が多く、緩急様々なカーブが続いていた。キャドウェルパークは、高速コーナーと低速ヘアピンが混在した、記憶に残るサーキットでもあった。

V8にV6、直4、直3のエンジンと電気モーターの異種混合

BBDC選手権では、前年の優勝車両も基準の1つとして加わることが通例になっている。しかし、2023年のディフェンディング・チャンピオン、ランボルギーニウラカン・ステラートは生産が終了。現行モデルではなくなり、タイトル防衛には挑めていない。

気は早いが、ウラカンの後継モデル、ランボルギーニ・テメラリオは2025年のDDBC選手権に加わる可能性が低くない。きっと興味深い内容になるはず。

イエローのマクラーレン・アルトゥーラと、ホワイトのフォルクスワーゲン・ゴルフ R、ライトブルーのヒョンデ・アイオニック5 N
イエローのマクラーレンアルトゥーラと、ホワイトのフォルクスワーゲン・ゴルフ R、ライトブルーのヒョンデアイオニック5 N

話を戻そう。2024年の審査へ参加したのは、英国編集部の6名。公道ステージとサーキット・ステージにわけて、それぞれ25点満点で運転体験を評価していく。1人当たりの最高配点は50点。合計で300点へ最も近い1台が、今年の優勝を掴む。

ノミネート車両は、例によって多彩。バッテリーEVは2台。ミドシップのスーパーカーは2台。ライトウエイト・スポーツと呼べるのも2台。ホットハッチは3台ある。

パワートレインも、V8にV6、直4、直3の内燃エンジンに、電気モーターという異種混合。2024年の「ベスト」ドライバーズカーという栄冠を勝ち取るのは、どの1台なのか。まずは、選ばれし今回の10台を確認していこう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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