【ゼロヒャクは2.9秒】メルセデスAMG SL 63 S Eパフォーマンス  最高システム出力816psのPHEVが登場

公開 : 2024.12.23 06:45

トランスミッションとその他の特徴

AMGスピードシフトMCT 9速トランスミッション

トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現。トルクコンバーターに見られる損失を低減し、軽量化も相まってレスポンス向上に貢献する。

シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走りも愉しめるという。

AMGダイナミックセレクト

メルセデスAMG SL 63にS Eパフォーマンスが追加。
メルセデスAMG SL 63にS Eパフォーマンスが追加。

AMGダイナミックセレクトには「Electric」/「Battery Hold」/「Comfort」/「Smoothness」/「Sport」/「Sport+」/「Race」/「Individual」の8つのモードがあり、それぞれ精密な設定が施されているため、SL 63 S Eの特性を効率重視から ダイナミックなものまで広い範囲にわたって変化させることができる。

ドライブモードによって、駆動システムとトランスミッションのレスポンス、ステアリング特性、サスペンションの減衰特性、サウンドなど、主要なパラメーターが変更され、モードの選択は、メディアディスプレイのスイッチまたはAMGドライブコントロールスイッチで行う。

通常、SL 63 S Eは、電気モーターがオンになると、「Comfort」モードで静かに始動する(「サイレントモード」)。コックピッドディスプレイに、「Ready」アイコンが現れ、車両が走行する準備ができていることを示し、さらに、運転準備が完了したことを知らせるサウンドエフェクトとして、AMGらしいパワフルなサウンドが車内スピーカーから響き渡る。

アクセルペダルを軽く踏むだけで、AMGパフォーマンスハイブリッドは動き始める。また、エンジンを使わず電気モーターや回生エネルギーを使用して走行する「Electric」モードでは、EV走行換算距離15km(等価EVレンジ)となっている。

その他の特長

AMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分式四輪駆動システム「AMG 4マティック+」 AMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分式四輪駆動システム
「AMG 4マティック+」を標準装備する。

このシステムは、異なる駆動方式の利点を兼ね備えており、駆動トルクの前後配分比を無段階で連続的に変化させることで、物理的限界まで最適なトラクションを確保するだけではなく、ドライ、ウェット、スノーといったあらゆる走行条件下で高い操縦安定性と安全性を実現。

また、制御機能を車両全体のシステムアーキテクチャーに統合する洗練されたマトリックスをベースとして、後輪駆動から四輪駆動、またその逆の移行が間断なく行われるという。

常時駆動されるリア・アクスルに、可変的にフロントアクスルを接続するのは電子制御機械式クラッチで、走行条件やドライバーの運転操作に応じて、最善のトルク配分を常に計算することで、トラクション重視の四輪駆動と純粋な後輪駆動の間を連続的に変化させながら走行することが可能。

四輪駆動は優れたトラクションと横方向運動特性を実現するほか、前後方向の運動特性も改善することから、いっそうパワフルな加速が可能となる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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