【22歳の編集部員がA110RGTに同乗試乗】ラリージャパンに出場したプロが駆る本物のラリー・アルピーヌを体感!

公開 : 2024.12.25 10:45

公道最速の2輪駆動

そんな体験から4日後の11月21~24日に行われたラリージャパン本戦。ヨーロッパ以外では初参戦となったA110RGTは、フューマル選手とコドライバーのジュール・エスカルテフィグ選手の組み合わせにより、戦闘力の高さをいかんなく発揮。ヨーロッパと同様に日本の舞台でもアルピーヌの伝説が進行形であることを見せつけ、トヨタGRヤリスやシュコダ・ファビアR5などの4輪駆動勢に次ぐ総合18位、2輪駆動部門ではクラス優勝という輝かしいリザルトを残したのだ。

そもそも2011年にカテゴリーが発足し、2015年より開始されたFIA R-GTカップ。2021年にデビューしたA110RGTは、ポルシェ911GT3RSやアバルト124スパイダーなどの強力なライバルを初年度から圧倒、全戦優勝を成し遂げていた。そういった経緯からも、今回のラリージャパンで他の2WD駆動モデルを駆逐しうる性能を持っていることは明らかだったが、その戦闘力を実戦に近い形で体験することができたのは幸運であった。

ドライバーのアルマン・フューマル選手(右)とコドライバーのジュール・エスカルテフィグ選手(左)。
ドライバーのアルマン・フューマル選手(右)とコドライバーのジュール・エスカルテフィグ選手(左)。    アルピーヌ

かつて、ラリーの世界でその名を轟かせたアルピーヌ。およそ50年の時を経た現在でもその威光は衰えていないどころか、より輝きを増していることを、その助手席で感じたのである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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