【世界を震撼させた熱狂の歴史】三菱ランサーエボリューション10世代11車種を全網羅!

公開 : 2024.12.26 11:45

三菱ランサーエボリューションVIトミ・マキネン・エディション(2000年)

2000年1月登場のランエボVIトミ・マキネン・エディションは、マキネンの4年連続WRC王座獲得を記念したモデルで、左右非対称フロントバンパーと大口径テールパイプが特徴。GSRは、ハイレスポンスタイプのチタンアルミ合金タービンやターマック仕様サスペンションを装備したほか、最大トルク発生回転数を引き下げた。また、RSと同じフロントストラットタワーバーやクイックレシオのステアリングギアを採用。GSRの外板色にパッションレッドを選ぶと、オプションのワークスマシンをイメージしたデカールが選択できた。

三菱ランサーエボリューションVIトミ・マキネン・エディション(2000年)
三菱ランサーエボリューションVIトミ・マキネン・エディション(2000年)    三菱自動車

三菱ランサーエボリューションVII(2001年)

ベースがランサーセディアに移行し、第3世代となったランエボVIIは2001年2月登場。エンジンはトルクが39.0 kg-mにアップし、駆動系各部を強化。また、センターデフが高い操舵応答性とトラクションを両立する電子制御多板クラッチ式のACDとなり、AYCとの統合制御でハンドリング向上を図った。2002年2月には、ランエボ初のAT車であるGT-Aを追加。エンジンは272ps/35.0 kg-mを発生した。

三菱ランサーエボリューションVII(2001年)
三菱ランサーエボリューションVII(2001年)    三菱自動車

三菱ランサーエボリューションVIII(2003年)

2003年1月に登場したランエボVIIIは、オリビエ・ブーレイが三菱車共通の特徴としてデザインした富士山型グリルを採用。MTは、従来の5速に加え6速も設定された。トルクが40.0 kg-mにアップし、AYCは、左右駆動力移動量を約2倍としたスーパーAYCへ進化。また、量産4ドアセダンでは世界初のフルカーボンリアスポイラーを装備した。2004年2月には、発展型のMRを投入。量産車初のアルミルーフなどで約10kg軽量化し、トルクを0.8 kg-m増強。ビルシュタインダンパーをGSRに標準装備、RSにオプション設定した。

三菱ランサーエボリューションVIII(2003年)
三菱ランサーエボリューションVIII(2003年)    三菱自動車

三菱ランサーエボリューションIX(2005年)

2005年3月に登場したランエボIXは、バリエーションの多いモデルだ。中間機種のGTを加え3グレードとなったほか、9月に追加されたワゴンはGTとGT-Aの2本立て。さらに、2006年8月には、セダンGTを除く4機種のMR仕様が発売された。セダン全車とワゴンのMT車には、可変バルブタイミング機構のMIVEC搭載エンジンを採用。トルクはGSR系が40.8 kg-m、セダンのGTとRS系が41.5 kg-m。ワゴンはGT系が40.0 kg-m、GT-A系が272ps/35.0kg-mだ。

三菱ランサーエボリューションIX(2005年)
三菱ランサーエボリューションIX(2005年)    三菱自動車

記事に関わった人々

  • 執筆

    木原寛明

    Hiroaki Kihara

    1965年生まれ。玉川大学では体育会ノリの自動車工学研究部に所属し、まだ未舗装だった峠道を走りまくった。最初の愛車(本当は父のもの)は2代目プレリュード(5MT)。次がフルチューンのランサーEXターボ。卒業してレースの世界へと足を踏み入れたものの、フォーミュラまで乗って都合3年で挫折。26歳で自動車雑誌の編集部の門を叩き、紙時代の『AUTOCAR JAPAN』を経て、気が付けばこの業界に30年以上。そろそろオーバーホールが必要なお年頃ですが頑張ります!
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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