【三度目の正直!】BMW M5に正規輸入初のツーリングが設定 先代を踏襲の価格設定も
公開 : 2024.12.26 06:45 更新 : 2024.12.26 09:12
パワートレイン
新型M5ツーリングは、最高出力585ps/5600~6500rpm、最大トルク76.48kg-m/1800~5400rpmを発揮する高効率なモーター・スポーツ・テクノロジー直結のクロスバンク型を持つ4.4L V型8気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載し、さらに、第5世代のBMW eドライブテクノロジーを採用した電池容量22.1kWhを持つ、197psを発揮する電気モーターを搭載するM専用プラグイン・ハイブリッド・システム「Mハイブリッド」を搭載する。
クロスバンク型のツイン・ターボ・エンジンは、1/1000秒を争う、サーキット走行直結の技術の1つであり、ツイン・スクロール・ターボ2機を、向かい合うシリンダーの排気管を敢えて跨いで配置することで、ターボに排気のパワーが、遅れずに干渉することなく理想的な間隔で加わるため、鋭いレスポンスとスムーズな力強い加速を実現する事が可能だと彼らはいう。
新型M5ツーリングには、BMW Mモデル専用に開発された8速Mステップトロニック・トランスミッションのハウジングに電気モーターを組み込み、BMWグループが特許を取得したプリ・ギアリングにより、電気モーターが発生するトルクを高性能6気筒ツイン・ターボ・エンジン相当の45.89kg-mまで増強させる事が可能となり、システム・トータルの最高出力727ps/最大トルク101.97kg-mを発揮する。
これは電気自動車を除き、BMW M5およびBMW XM Label同様にBMW史上最強のパワー・ユニットを搭載するモデルの1つである。電気のみでの走行も可能であり、約70kmまで、ゼロ・エミッションでの走行が可能だ。
ドライビング・ダイナミクスとxDrive
ドライビング・ダイナミクス
ダイナミックな走行性能、あらゆる運転状況における抜群の安定性、高精度なハンドリング性能、優れた乗り心地、世界最高のドライビング・ダイナミクスの実現を目指し、ロング・ホイールベース、フロント・アクスルとリア・アクスルのトレッド幅の拡大、バランスの取れた約50:50の前後重量配分、インテリジェントな軽量構造、ボディとシャシーの接続剛性の向上等に加え、新型BMW M5ツーリングには、様々なMモデル専用の最先端シャシー・テクノロジーを採用されている。
センシングと同時に最短時間で直接制御されるホイール・スリップ・テクノロジー、統合ブレーキ・システム、可変ステアリング・レシオを備えたスポーツ・ステアリング、アダプティブMサスペンション、アクティブMディファレンシャル、4輪操舵を可能とするインテグレーテッド・アクティブ・ステアリングを標準装備し、サーキットにおける本格的かつダイナミックな走行性能と、快適な乗り心地とを極めて高い次元で両立することで、サーキット走行においても、通常走行においても、新時代の「駆けぬける歓び」を実現するという。
4輪駆動システムM xドライブ
高性能エンジンのパワーは、Mモデル専用4輪駆動システムM xドライブを介して路面に伝達される。M xドライブは、インテリジェント4輪駆動システムBMW xドライブとアクティブMディファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御。
さらに、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)が装備されており、日常の安定した走行から、サーキットでのアクティブな走行まで多様な楽しみを提供する。
基本設定は「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性を十分に発揮。Mダイナミック・モード(MDM、4WDスポーツ)では、リア・アクスルへの駆動トルク配分が増加し、リア・ホイールのスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能だ。
さらに、DSCオフ時に選択可能な後輪駆動「2WDモード」では、クルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、熟練したドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わうことができるようになっている。