モーガン・プラスフォー

MT：残るは2台だけ。モーガン・プラスフォーは誰が持ってきたんだっけ？

IV：君のために僕がモーガンを持ってきたんだよ、マーク。君はカー・オブ・ザ・イヤーの審査員で、常識的で合理的なクルマを扱っている。でも、自動車は常識的で合理的なものばかりではないので、君にはまったく違うものをと思ってね。

モーガンが好きなのは、世界で最も優れているからではなくて、特別な気分にさせてくれるし、イベントでもあるから。僕はよく、生来の能力よりも、そういったことが重要だと思うんだ。

SC：4気筒モデルでもかなり速い。プラスシックスが姿を消しつつある理由の1つは、モーガンを購入する人々が、1000kgのクルマで240psもあれば十分だと気づいたからだ。

MT：大歓迎だ。さっき屋根を開けたんだ。ものすごく寒かったけど、シートヒーターがとてもよく効いた。気に入ったし、理解できた。率直に言って、モーガンのレンタカー事業について考えさせられたよ。

体験としては非常にうまい手段だと思う。ノスタルジーは限られているけどね。ここに戻るまでのドライブで、僕はすでに満たされたよ。

SC：君は特にノスタルジックな人には見えないが……。

IV：ノスタルジックだとは思わない。僕が生まれる前のクルマだからね。ただ、見た目が素晴らしく、中身は非常にモダンだ。それにマニュアル・トランスミッション付きなら、運転も楽しい。クラシックカーのように心配する必要もない。現代のクルマにはもうないようなスタイリングと運転感覚を備えている。

SC：モーガンが成功を収めているのは、人々の人生の段階と大きく関係している。お金に余裕のある年配の購買層に販売する傾向がある。

MP：ケータハムやアリエルよりも落ち着いた雰囲気だ。「今日の午後、パブや散歩にこれで行こうよ」ってパートナーを誘うこともできるね。

アトムではそうはいかないだろうけど、このクルマなら喜んで飛び乗るだろう。モーガンなら結婚式や劇場に行くこともできるけど、ケータハムではそんなことはしないだろう。

MT：モーガンは趣味のクルマだ。だから、すぐにレンタカー事業のことを考えた。

SC：まったくその通り。仕事でモーガンに午前遅くに行くと、レンタカーはすべて貸し出されてしまっている。

みんな、午前9時に奥さんや子供たちと一緒にやって来て、午後4時15分には戻り始める。レンタカーは10台ほどあるけど、もちろんその後は販売につながる。

MP：1年に5回、1000ポンド（約20万円）を費やせば、実際に所有するのと同じくらい楽しむことができる。しかも、面倒な手間は一切かからない。

モーガン・プラス・フォー

イリヤ・バプラートからマーク・ティショーへ
価格：7万6141ポンド（約1500万円）
試乗車価格：8万1690ポンド（約1610万円）
最高出力：258ps

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