「訳あり」だけど中古で安く買える高性能車 10選 マニアックなモダンクラシック

公開 : 2024.12.29 18:05

4. マツダMX-5

長所:運転が楽しい 2.0L車にはリミテッド・スリップ・デフ付き 信頼性が高い
短所:MX-5としては少し大きすぎる 劣化に少し注意 1.8L車は速くない
価格帯:1500~1万ポンド(約30~200万円)

さあ、さあ、お立ち会い。ここでご紹介するのは、3代目(NC)のマツダMX-5(日本名:ロードスター)だ。

4. マツダMX-5
4. マツダMX-5

歴史的に見ると、この時代のMX-5はあまり人気がなかった。先の2世代(NAとNB)ほど人々の想像力をかき立てることはなかった。どちらかと言えば、少し洗練されすぎているように思われた。

しかし、年月を経て人々の感情や認識は変化し、最初の2世代と比べて造りも良くなっているため、NCは賢明な買い物となりつつある。

英国では2種類のエンジンから選択できる。最高出力127psの1.8L、または160psの2.0Lで、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルと5速または6速マニュアル・トランスミッションが装備されている。後者は少し高価だが、総合的に考えて、より価値があると思われる。

2009年以降のマイナーチェンジモデルを選べば、ステアリングは正確で反応が良く、シャシーもスムーズで乗り心地は快適、エンジンは堅牢だ。特に注意すべき点はない。

NAとNBは錆などの劣化に悩まされやすいが、NCはそれほどひどくない。ただし、ボンネットの下、トランク周り、シャシーは点検すべきである。

5. ジャガーXK

長所:強力なV8エンジン 優れた乗り心地 クーペとしては実用的
短所:密封型トランスミッションは永久密封できるではない 可変サスペンションの修理は難しい マイナーチェンジ後は見た目が少し野暮ったい
価格帯:5000~3万ポンド(約100~600万円)

アルミニウム製モノコック構造に、ウッドとレザーを組み合わせた英国製のV8エンジン搭載クーペ。

5. ジャガーXK
5. ジャガーXK

イアン・カラム氏がデザインしたXKは、モダンクラシック愛好家たちに根強い人気を誇るXK8の後に登場したモデルだ。そして今、XKもまた、愛好家たちを魅了し始めている。

マイナーチェンジ前のモデルはXK8と同じ最高出力304psの4.2L V8エンジンを搭載しているが、マイナーチェンジ後のモデルでは385psの5.0L V8エンジンを搭載し、性能が向上している。

スーパーチャージャー付きのRモデル(最高出力425psまたは510ps)も存在する。そして、チューニングをさらに強化したXKR-Sは、最高出力550psを誇る。

マイナーチェンジ後のモデルは、特に価値がある。新しいエンジンはスムーズさが増し、より高い回転域まで回るからだ。

何よりも、XKは日常的に乗るクルマとして優秀だ。後部座席は明らかに快適とは言えないが、フロントは背の高い人(198cm以上)でも快適に座れるし、燃費もまずまずだ。

ZF製8速オートマチック・トランスミッションは「永久密封」とされているが、8万マイル(約13万km)ごとにメンテナンスを受けることをお勧めする。

マイナーチェンジモデルには、ジャガーのコンピュータ・アクティブ・テクノロジー・システム(CATS)が搭載され、「コンフォート」と「スポーツ」の2つのモード設定が可能となった。これは素晴らしい機能だが、最終的には問題が発生する可能性があることを覚えておくべきである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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