【2025年もJDMはアツい予感】 SEMA SHOW 2024に出展されたとっておきのJDM 10選

公開 : 2025.01.01 11:45

6. 日産スカイラインR33 GT-R NISMO 400R

R32GT-R(1989年~)に続いてR33GT-R(1995年~)が輸入解禁となったのは2020年1月から。

R33はボディが大きくなり、ロングホイールベース化や車重増によって俊敏さに欠けるとされ、日本では不人気、失敗作という評価もあった。が、実はアメリカでは日本ほど不人気ではない。

『SEMA SHOW 2024』とっておきのJDM 10選。
『SEMA SHOW 2024』とっておきのJDM 10選。    加藤久美子

こちらのR33は台数限定のハイパフォーマンスモデル『NISMO 400R』で、初めてSEMA SHOWに出展されたのは25年経過直後の2021年10月であった。以降、毎年1~2台は輸入解禁となった400Rが華々しく展示されている。

400Rは新車発売時の価格が1200万円と標準の2倍以上という高価格でもあり、生産台数も50台前後と非常に希少であることから、アメリカでの取引価格は1億円を超えることも珍しくない。

7. 三菱デリカスターワゴン

デリカスターワゴンは、パジェロと同レベルの悪路走破性に優れた4×4の機能を持ちながらワンボックスとしての利便性を兼ね備えていることで、その後の『スペースギア』、現行モデルの『D:5』に至るまで唯一無二の『4×4ミニバン』として世界的に根強い人気がある。

とくに、北米ではコロナ禍をきっかけに『オーバーランディング』という遊び(4×4で移動、野営をしながら大自然と戯れる)が大流行中。SEMA SHOWでも近年はオーバーランドを意識した仕様のごついキャンピングカーや野営道具をたくさん積んだSUVのカスタム出展が目立っている。

『SEMA SHOW 2024』とっておきのJDM 10選。
『SEMA SHOW 2024』とっておきのJDM 10選。    加藤久美子

このデリカスターワゴンもトラック&オフロード車カテゴリーの出展でカリフォルニア・オーバーンの『CUSTOM FN CUSTOMS』が本格的なオーバーランド仕様に仕上げている。世界に類をみない日本独自のコンセプトを持つクルマが多いことも、JDMが高く評価される大きな理由である。

8. マツダRX-7 FD

マツダが1978年に世に送り出したRX-7は今もなお高い人気を誇るロータリースポーツだが、その中でも1991年に登場した最終世代となる『FD3S』は、漫画やアニメ、ゲーム作品の影響で国内外問わず熱狂的なファンが多い。

今回のSEMA SHOWで見つけたこの一台は、ロサンゼルスのカーコミュニティ『playedout』に所属する『K2』氏が手がけた。

『SEMA SHOW 2024』とっておきのJDM 10選。
『SEMA SHOW 2024』とっておきのJDM 10選。    加藤久美子

ベースは1992年型のFD3Sだが、以前は赤みがかったグレーの外装色だったのを、今回の出展のためにINOZETEKの『フローズン・サテン・ホワイト』ラッピングフィルムを施工、ホワイトのWORK マイスターSP1と合わせて真っ白なエクステリアを完成させた。スポイラーはこれのために作られたワンオフ品となり、3Dスキャンを用いて完璧な密着を実現したとのこと。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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