【ロータリーが450台も集結】26回目の『SEVENSTOCK』 アメリカのロータリーファンは想像以上にアツかった!
公開 : 2025.01.02 11:45
アメリカでマツダのロータリーエンジン車が大集結するイベント『SEVENSTOCK(セブンストック)』の第26回を取材しました。彼らの語るロータリーエンジンの魅力とは? 加藤久美子が現地取材しました。
もくじ
ーセブンストックとは?
ー最初は数十台の集まりから最大で600台
ー日本からもレジェンドたちが多数参加!
ー注目のRE車「RX-2」
ー注目のRE車「RX-7(FB)」
ー注目のRE車「ワイスピ仕様のFD」
ー注目のRE車「RX-3」
ー注目のRE車「RX-7(FB)」
セブンストックとは?
セブンストックは年に1回、マツダ・ロータリーエンジン車(以下、RE車)だけが参加できるアメリカ最大のRE車イベントである。
アメリカには『Miata Reunion』や『Miatacon』など、マツダ・ミアータ(ロードスター)/MX5の大規模なイベントはいくつかあるが、マツダREの大規模なイベントは『SEVENSTOCK』だけである。
1998年に『SO-CAL(南カリフォルニア)RXクラブ』の有志によって開催された集まりがセブンストックの始まりとされる。過去、米国マツダの本社や研究開発施設など、マツダの関連施設の駐車場で開催されていた時期もあったが、参加台数が増え、入り切れないRE車も出てくるなど規模が大きくなってきたため、レース場などより広い場所での開催が定着している。
今年のセブンストック26は11月半ば、ロサンゼルス郊外の『アーウィンデールスピードウェイ』にて開催された。
ちなみにアーウィンデールは今年12月21日でサーキットとしての営業を完全終了する。アーウィンデールでの最後の開催となった『SEVENSTOCK 26』について主催者であるバーニーさんにいろいろと聞いてみた。
バーニーさんはRE車に対する知識も非常に豊富。現在、RX-2(1971)、RX-3(1973)、初代RX-7FB(1983)に加え、1987年式の2代目(FC)RX-7のサーキットカーも所有しており、過去に3台の初代RX-7と他のRX-3を所有していた。
「ロータリーエンジンはとてもユニークなエンジニアリングの一部です。このエンジンを体験し、所有するすべての人に直感的な体験をもたらします。サウンド、フィーリング、そして匂いさえも、世界中に熱狂的なファンを生み出しています」(Berny Herrera)
SEVENSTOCKは日本のマツダ・コミュニティでもかなり有名なイベントである。SEVENSTOCKのこれまでの歩みやアメリカでRE車を所有することについて伺ってみた。
最初は数十台の集まりから最大で600台
――セブンストックは大きなイベントに成長しましたね。
「はい。一番多い時で600台、今年は450台でした。この10年間の参加台数はだいたい400台前後です。また米国マツダとの提携も始まって2010年までは米国マツダ本社の駐車場で開催されていましたが、参加台数が余りにも増え過ぎたことで、以降はロサンゼルス近郊のサーキットなどで開催されています。
今年の来場者は5000人前後だと思われますが、近年は海外からの来場者も増えていますね。毎年10ヵ国以上から訪れています」
――SEVENSTOCKの参加(車両展示)ルールは?
「ルールはとても簡単です。ロータリーエンジン車であること。それから、洗車をして来てください(笑)。それだけです。車両展示の方は1台あたり40ドルで、これには1名分の参加費も含まれています。ギャラリーは1名あたり25ドルです」
――SEVENSTOCKの魅力はたくさんありますが、一番の魅力は?
「最大の魅力はロータリーエンジン車が一堂に会することですが、RX7以前のヴィンテージクラシックカーが見られるのもSEVENSTOCKの大きな魅力のひとつです。これらの車両は現在では非常に希少ですが、南カリフォルニアでは特に人気があり多くの方々がオーナーになりたいと希望しています。
マツダとマツダ・モータースポーツがヒストリックレースカーとともに公式参加することも大きな魅力ですね。また、SEVENSTOCKのラッフル(抽選会)も、今ではとても有名なイベントとなっています」