EV歴13年の日産リーフ・オーナーが試乗!(後編)【ヒョンデ・コナ長期レポート#3】

公開 : 2024.12.30 12:05

充電出力90kWの必要性を強く感じる

試乗の最終日に、甲府市内の農産物直売所にある急速充電スポットへ行きました。ここでバッテリー残量28%から80%まで充電しましたが、充電量35.5kWhで充電時間は約57分もかかってしまいました。コナは出力90kWに対応していますが、ここの出力は44kWなので、このような時間になります。

リーフでは通常30分前後で終わり問題ないのですが、バッテリー容量が多いと当然時間がかかることになり、充電出力90kWの必要性を強く感じることになりました。この充電スポットは多くのEVが利用していますが、ちょうど先にホワイトのコナが充電しており、なかなかきれいなボディデザインになっていると思いました。このコナの方は、前にあるトランクが便利で、室内も広くて使いやすいクルマだという感想を述べていました。

偶然にもホワイトのコナと遭遇。並んで充電することに。
偶然にもホワイトのコナと遭遇。並んで充電することに。    小林薫

山梨県にはヒョンデの販売店(ショールーム)はなく、アフターサービスについて不安になりました。しかし、車検なども含め甲府市のオートバックスが提携店となっており、心配ありません。

コナもありかもしれません

実際の購入検討者の視線で、市街地、郊外、高速道路などを試乗してみました。コナは驚くほど多くのEVとしての機能を持ち、航続距離の性能も良く、EVを面白く楽しみたいと思う人をとても魅了するクルマになっていると感じました。デザイン、内装も欧州メーカーに負けない出来になっており、コンパクトEVの選択肢としてコナもありかもしれません。

ここまでいろいろな輸入車を試乗してきましたが、どれもリーフに比べ、航続距離が長くなっただけでなく、デザイン、内装には高級感があり、魅力的な機能もいろいろと加わっています。今回のコナの試乗では、いろいろな最新機能を体験でき、EVも多くの特徴ある車種から、自分の好みのクルマを選択できる時代にやっとなったと強く感じました。リーフの後継EV選びの日々は、まだまだ続きそうです。

筆者の所有する3台目の日産リーフ。現在、後継となるEVを選んでいる。
筆者の所有する3台目の日産リーフ。現在、後継となるEVを選んでいる。    小林薫

記事に関わった人々

  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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