インフィニティQ70 2.2Dプレミアム・テック

公開 : 2015.02.06 23:40  更新 : 2017.05.29 18:28

■どんな感じ?

キャビンの高級感の演出とモダンな仕立てとの組み合わせは見事。視界は広く、フロント・シートの座り心地やスペースも良好。にもかかわらず、身長180cmを超える人でも後部座席に余裕をもって座ることができるのは、この車格としては嬉しい。ただし、トランスミッション・トンネルが高く張り出しているため、リア・シート中央に座る際にはあまり居住性を期待すべきではない。

ボンネット・フードも低く押さえられているため、前方も確認しやすい。よって、前もって路面の隆起を確認できるため、仮にゲストを後席に乗せていたとしてもバンプが気に障ることもなさそうだ。

もし運転を徹底的に楽しみたいならば、残念ながら他をあたった方がいい。Q70のキャラクターは、走りよりもむしろ安定感や快適性を優先させている。したがって九十九折を攻める際は、どうしても大きさと扱いにくさを感じてしまう。正直にいうとBMW 5シリーズの方が動力性能は優れている。

ディーゼル・ユニットは、ヨーロッパのライバル勢と渡り合えるだけの実力がある。また2.1ℓという排気量のおかげで価格も大きく抑えることができ、社用車として検討している向きにも朗報といえるだろう。

一般道でのエンジン音に関しては特に問題は見当たらないうえ、高速道路上でもさほど気に障ることもない。それよりも風切り音やタイヤ・ノイズの方が気になるところ。エンジン音がうまく抑えれれているだけに、これら2点も改善を望みたい。

セダンゆえにスキー道具の積載はとてもむずかしい。荷室容量はドイツ勢よりもやや劣るといったところだ。

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