【第4回】浜先秀彰の絶対的カーグッズ!:ディスプレイオーディオのススメ

公開 : 2025.01.01 17:05

カーグッズの専門ライター歴は数十年、AUTOCAR JAPANのカーグッズ情報を担当する浜先秀彰が、商品選びのコツや業界の気になる話などを月イチでご紹介。今回は、スマホとの接続が便利なアイテムを深掘りします。

愛車のカーナビやカーオーディオと入れ替えられる

カーグッズをテーマとした連載の4回目ですが、今回は『市販ディスプレイオーディオ』をテーマにお話したいと思います。

アナタは愛車のカーナビが古くて、地図や検索データが頼りにならず、スマホのカーナビアプリを使っていませんか? またはカーナビは欲しいけれど、スマホのカーナビアプリで間に合わせていませんか? 僕の周りにはこういうドライバーが多くいます。

カロッツェリアから10月に発売された『DMH-SF900』は10.1型HDディスプレイを搭載したシリーズ最上級。音質にもこだわっている。
カロッツェリアから10月に発売された『DMH-SF900』は10.1型HDディスプレイを搭載したシリーズ最上級。音質にもこだわっている。    パイオニア

スタンドに取り付けているとはいえ、運転中にスマホの小さな画面に表示される地図や案内を見たり、スマホのスピーカーから出力される音声案内を聞いたりするのは、快適とは言い難いし、何より運転に集中できず危険が伴います。ヒヤッとした思いをした人も多いのではないでしょうか?

そんなわけでオススメしたいのが、スマホのカーナビアプリを安全に活用できる『市販ディスプレイオーディオ』を『Apple CarPlay』や『Android Auto』とともに使うことです

ディスプレイオーディオは名前の通りディスプレイを備えたカーオーディオで、スマホの接続を前提に作られている車載ユニット。カーナビに比べて価格も抑えられており、国内メジャーメーカーの製品でも廉価機ならば4万円前後から手に入ります。

ボディは『1DIN』または『2DIN』と呼ばれる規格サイズを採用しているため、多くの国産車に装着が可能です。輸入車でも、別売の取付キットを使って装着できる場合があります。機種によっては、従来のカーナビに採用されている7型の2倍以上の大きさとなる10型以上の大画面も選ぶことが可能です。

愛車のカーナビやカーオーディオとの入れ替えは難しくないので(異形ボディを除く)、興味を持った方は、近くのカー用品店に相談をしてみて下さい。

カーナビアプリで快適にドライブ

ディスプレイオーディオのほとんどのモデルは、iPhoneでは『Apple CarPlay』、Androidスマホでは『Android Auto』を利用できます。どちらもスマホに収録されている対応アプリを、ディスプレイオーディオ上でコントロールするためのアプリで、接続されれば自動的にメニュー画面が現れます。接続はUSBケーブルを使用する有線が多かったのですが、最近はWi-Fiを使用するワイヤレスに切り替わってきています。ワイヤレスであれば、スマホをカバンやポケットに入れたままで自動接続ができて便利です。

Apple CarPlay/Andorid Auto対応アプリの中でもっとも活用されるのは『カーナビ系』でしょう。国内で使われているユーザー数が多いカーナビアプリ/地図アプリのほとんどはApple CarPlay/Android Autoの両方に対応しています。やはりスマホのデフォルトとなっている地図アプリ(Google Mapなど)を利用する人が多いですが、無料(基本機能)ならば『Yahoo!カーナビ』、有料ならば『COCCHi(コッチ)』『カーナビタイム』などが優れたカーナビ機能を持ち、ヘビーユーザーも満足ができる高スペックを誇っています。

ケンウッドから11月に発売されたばかりの『DMX5523S』は、スマホとのワイヤレス接続を実現しながらも5万円前後(実勢)と低価格。
ケンウッドから11月に発売されたばかりの『DMX5523S』は、スマホとのワイヤレス接続を実現しながらも5万円前後(実勢)と低価格。    ケンウッド

ちなみに複数のカーナビアプリをインストールしておき、その都度使いたいものを選ぶということもできます。

いずれも案内音声は車両のドアスピーカーから聞くことができ、操作はディスプレイオーディオのタッチパネルやスマホの音声認識機能を利用します。もちろん走行中にスマホへ触る必要はなく、使い勝手としてはAV一体型カーナビと同等です。ただし自車位置測位性能はAV一体型カーナビには及ばず、GPSが受信しにくい走行環境では地図上の自車表示位置が不安定になることがあるので注意が必要です。

記事に関わった人々

  • 執筆

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。

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