パナソニック・ストラーダの最上位モデルをテスト 美麗な大画面 通信活用で検索機能充実
公開 : 2024.12.30 17:05
パナソニック・ストラーダの最上位機種、CN-F1X10C1Dは、有機EL大画面で画質も視認性も抜群。さらに、ネット接続を活用して検索機能も拡充。スマホ連携も強化されるなど、高まった利便性を実機で試してみました。
540車種以上に装着できる高画質大画面カーナビ
パナソニックのAV一体型ナビ、ストラーダの最上級に位置づけられるのが、『ストラーダF1X PREMIUM10 CN-F1X10C1D(実勢価格25万円前後)』だ。2024年11月下旬より発売されたこのニューモデルを搭載したRAV4で、試乗を行なった。
クルマに乗り込んで最初に目を引くのは、インパネから浮かぶように飛び出したディスプレイだ。一般的なカーナビに搭載される7型に比べて、なんと2.2倍も巨大な10型でありながらも、本体にディスプレイユニットを組み合わせた“フローティングスタイル”により、ダッシュボードに『2DIN』または『200mmワイドサイズ』のカーナビ取付スペースがあれば、ほとんどの車種に装着可能となっている。パナソニックでは、540車種以上の適合を確認済みだ(詳細な車種別適合情報は同社公式サイトに掲載)。
そのうえ『DYNABIGスイングディスプレイ』という機構により左右角度、前後角度、高さの調整ができ、ドライバーがもっとも見やすい位置に調整することもできる。
しかもディスプレイパネルには市販カーナビ唯一の『有機EL』を採用し、液晶では実現できない鮮やかでクッキリとした色合い。さらに車内のどこからでも同じ画質に見える180度の視野角や、従来からのWVGA画質に比べると2.4倍も解像度が高いHD画質なども搭載。独自のHDブリリアントブラックビジョンによって、外光の反射も効果的に防いでいる。
正直なところ、見やすくて高画質なディスプレイを目当てにこのモデルを選んでもいいほどだ。ナビ関連情報ならば情報を素早く読み取れ、エンタメソースであればリアル感たっぷりに好みの映像が味わえる。
お気に入りの動画を車内でも楽しめる
機能面での注目ポイントは、通信を活用してサーバーから様々な情報を取得できることで、このモデルから新たに追加された機能だ。通信手段にはスマホのテザリング通信やモバイルWi-Fiルーターを使用する。
これを受けてエンタメソースには『ネット動画』を追加。トップメニューには『TV』や『FM』などおなじみの項目と並んで表示されており、ストラーダでは新たな主要なメディアとして位置づけているようだ。ネット動画の項目を選択するとメニューが表示され、YouTube、TVer、Prime Video、U-NEXT、TELASA、NBA-Rakuten、SPOOXという7つのストリーミング動画サービスのアイコンがずらりと並ぶ。ここから各サービスへとアクセスできるというわけだ。今までこれらのサービスを車内で見る場合には、スマホをアダプターやケーブルとつないでHDMI経由でカーナビと接続する必要があったが、これにより面倒な手間がなくなり、内蔵メディアと同様に手軽に見られるようになった。もちろん自宅のテレビで視聴するときと同様ログイン操作もでき、契約をしていない有料サービスは見られない。
YouTubeを再生してみたが操作レスポンスがよく、検索機能を使って目当ての動画もすぐに探し出せた。高画質大画面と相まって映像視聴はきわめて快適で、まるで自宅リビングのような感覚で楽しめる。待ち合わせ時間やドライブ中の休憩時間など車内で待機する際には大いに役立ってくれ、子どもに好きなアニメを見せたり、仲間や家族と映画やライブ映像で盛り上がったりすることができそうだ。
ただしスマホのテザリング接続を利用する場合にはデータ消費が激しくなるので、頻繁な使用が予想される場合は大容量データプランへの加入が安心だろう。