【サーキットで輝く貴婦人】1969年式ダットサン・フェアレディで全開走行するオーナーに訊く!

公開 : 2025.01.05 11:45

終活でポルシェ911カレラは手放すかもしれない

「昨年、フェアレディに電動ファンを取り付け、電磁ポンプを車体の後部に移動。ウォーターポンプも修理しました。ウェーバーキャブレターの口径は48φ、オートルックのバケットシートは当時モノです。助手席のシートとロールケージは日産純正品で、ロールケージは15年前に交換しました」

クラシックカーは数年に一度のスパンで各部のリフレッシュが必要になるが、笹本さんもリセット作業をしっかり実践しており、いま、愛車のSR311型フェアレディはいい状態に仕上がっている。

47年前から愛用しているので、どこをどうすれば完調になるのかを完全に把握している。
47年前から愛用しているので、どこをどうすれば完調になるのかを完全に把握している。    高桑秀典

長年連れ添った相棒が再びシャキッとしたことも要因のひとつになっているのかもしれないが、現在、笹本さんは終活の一環としてもう1台の趣味グルマを手放そうとしている。それは993型のポルシェ911カレラで、写真を拝見したらサーキット走行用にセンスよくモディファイされていた。

「930型の911ターボや964型の911に乗った後、993型の911カレラを購入しました。このクルマもMT仕様です。ポルシェクラブの走行会で富士スピードウェイを走ったりしていましたね。実はTBCCで走らせたこともあります」

SR311型フェアレディで袖ヶ浦フォレストレースウェイを走った際のベストラップタイムが1分29秒台となる笹本さん。911カレラから降りる日はまだまだ先になると思うので、深紅のポルシェでサーキットを疾走している勇姿も拝見したいところだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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