鍵を手放したくない…! 2024年長期テストで最も好印象だったクルマ 8選
公開 : 2024.12.31 06:25
BMW M2 & ボルボV90
数か月間クルマを所有していると、隠れたボタンや収納スペースなど、1回の試乗ではすぐに気づかない特徴を発見することができる。YouTuberなら、驚いた顔の絵文字を付けて「この機能マジでヤバい」とラベル付けするようなものだ。
例えば、ボルボV90に「警報抑制モード」機能が搭載されていることを知って嬉しくなった。防犯センサーの感度を低くして、フェリーに乗っているときなどにけたたましく警報を鳴らさないようにする機能だ。
BMW M2にも、秘密の機能がある。ジョナサン・ブライス記者は、ドリフトモードについて「クルマには必要のない奇妙な機能であり、おそらく使うことはないだろう」としながらも、「それでも、この機能があるのは嬉しい」と語った。
そして、アトウッド記者は照れながらオプションの8速ATを推し、「本当に良かった。必要なら僕の社員証を取り消してくれ」と述べた。
プライヤー記者はランドローバー・ディフェンダー130に「すべての警報を消す素晴らしい方法」があることを称賛し、2024年には非常に望まれる機能となるだろうと述べた。
また、ウィル・リメル記者はスコダ・カミックの経済性の高さに感嘆し、 「非電動の1.5Lガソリンエンジンは、高速道路での長距離走行で、驚くべきことに25.5km/Lの燃費を実現できる。本当にお金の節約になる」と熱弁した。リメル君、クールなトリックだが、パーティーで自慢するのはやめておいた方がいいかも。
フォルクスワーゲンID.Buzz
ID.Buzzは間違いなくこれまでで最も陽気で自由奔放なクルマである。伝説のタイプ2バスの伝統を正しく継承したという確信をフォルクスワーゲンが欲しているなら、大丈夫、問題ない。
「我々は長い間、EVとスケートボード構造で独創的なデザインが生まれると聞いてきたが、ID.Buzzはそれが事実であることを示す初めてのクルマだ」とマーク・ティショー記者は言う。
チャーリー・マーティン記者も同意し、「欠点が多いと非難することもできるが」と前置きした上で、「今年運転したクルマの中で、これほど喜びにあふれたクルマは少ない。このようなハッピーなクルマをもっと必要としている」と説明した。
また、ジャック・ウォリック記者は「その満面の笑みは、通り過ぎる全員を笑顔にする」と喜んでいた。
320km以上の実航続距離、バンタイプでありながら普通の乗用車と変わらない乗り心地、そして広々とした車内空間を持つID.Buzzは、EVでも生活を送ることができ、愛せるのだということを筆者に確信させた。
また、EVとしてアバルト500eも評価すべきだとプライヤー記者は言う。「大きな欠点はあるが、少なくともEVを楽しいものにしようとしていることが分かる」からだ。さらに、クプラ・ボーンは、イリヤ・バプラート記者に「普通のEVでも楽しい」と言わしめた。