クルマ業界はどうなる? 2025年のニュースを大予言!(ウソ) F1、新型車、噂のあの人…

公開 : 2025.01.02 06:05

4月

英国のリシ・スナク前首相がステランティスの次期CEOに立候補するという、意外な展開へ。奇妙なことに、彼は土砂降りにもかかわらず、コートも着ずに屋外で面接を受けたいと主張する。予想通り、彼の応募は完全に却下される。

英国政府は、ついに家庭用と公共のEV充電器にかかるVAT(付加価値税)を均一化するよう求める声に応える。しかし、公共のEV充電器にかかるVAT税率を5%に引き下げる代わりに、レイチェル・リーブス財務相は家庭用電気料金の税率を20%に引き上げる。リーブス大臣は「何を望むかは慎重に」と述べた後、不人気な決断を下す覚悟があるなどと呟く。

5月

オアシスのアルバム『ビィ・ヒア・ナウ』のジャケット写真で沈められたことで有名なロールス・ロイス・シルバーシャドウ
オアシスのアルバム『ビィ・ヒア・ナウ』のジャケット写真で沈められたことで有名なロールス・ロイス・シルバーシャドウ

サッカーの元イングランド代表監督であるガレス・サウスゲート氏が、ステランティスの次期CEO候補として浮上する。同社は彼の輝かしい実績に惹かれるが、最終的には、欧州カー・オブ・ザ・イヤー賞の最終選考(決勝)に定期的に残りながらも、実際には一度も優勝することはないだろうという懸念から、雇用を見送る。

スコダは、カミックとカヤックに続く新型SUVとして、カーダシアンクを発表する。キム、カイリー、ケンダルというバリエーション展開で販売される。このシリーズはたちまちヒット商品となるが、40歳以上の世代には、このクルマの用途がよくわからない。

6月

車線維持と速度制限アラームの「成功」を受けて、欧州連合が乗用車向けの新たな安全規制を制定。これには、クルマが危険を検知すると3秒ごとに鳴らさなければならない「すべて正常」の警告音が含まれる。

ありがたいことに、上、上、下、下、左、右、左、右、B、A、スタートの順にボタンを押せば、すぐに解除できる。

カムバックツアー中、ロックバンドのオアシスが手頃な価格の新EVを発売すると発表し、世界を驚かせる。当初、価格は1万ポンド(約200万円)と発表されるが、ダイナミックプライシングにより、すぐに5万ポンドに値上がり……いや、10万ポンド……いや、20万ポンド(約4000万円)に値上がりする。腹を立てたファンが言う。「もし僕がそんな大金を持っていたなら、ロールス・ロイスを買ってやるんだ」

7月

エイドリアン・ニューウェイ氏が英ゲイドンにあるアストン マーティンの市販車デザインスタジオに立ち寄り、次世代のDBXをこっそり覗いてみる。彼は、ダブルディフューザーなど、いくつかの細かい修正を提案する。これにより、土星の重力よりも強いダウンフォースを発生させることができるようになる。

海外からの投資を誘致したい英国政府は、少なくとも工場建設を検討しているふりをすれば、どの自動車メーカーも新製品に好きな英国の地名を付けることができると発表する。

「空力の鬼才」ことエイドリアン・ニューウェイ氏は、走るものなら何でも速くしてしまうだろう。
「空力の鬼才」ことエイドリアン・ニューウェイ氏は、走るものなら何でも速くしてしまうだろう。

アルファ・ロメオはすぐに、ジュニアをミルトン・キーンズと名付けると発表。同社は「キーンズは静かだ」と謳う。

8月

テイラー・スウィフトとの契約を拡大し、スズキは彼女と協力して旧モデルのすべてを新バージョンとして再発売する計画を発表する。

復活したテイラー版ジムニーは、またしても乗り心地の悪さに対する批判を受けるが、嫌う人は何だって嫌う(haters gonna hate, hate, hate, hate, hate)一方で、ファンはそんなことは気にせずに(Shake It Off)オフロード性能を愛している。

イーロン・マスク氏はXへの投稿で、ステランティスの新CEO就任に興味を示した。その職に就けば、ロボット軍団で世界征服を成し遂げるという計画が……じゃなくて、最先端技術で人類を救うという計画が加速するだろう、と。

9月

英国政府がようやくICE(内燃機関)車の販売禁止計画を明確化。2030年以降はゼロ・エミッション車(ZEV)のみが販売可能となるが、ハイブリッド車は2035年までは、電気のみで50km以上走行でき、毛むくじゃらのサイコロ2個付きで、車名に母音が2つ含まれ、青またはピンクに塗装されている場合は規制が免除される。

木曜日、第3日曜日、世界海賊口調日を除く。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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