マツダ2 1.5 115スポーツ・ナビ
公開 : 2015.02.06 23:20 更新 : 2017.05.29 19:13
それゆえに、どこか明るい気持ちにもなれる。距離を進めていけば、もう一つポジティブな理由を発見した。ステアリングの絶妙な重みである。”このラインをトレースしたい” と思ったならば、思いのままに綺麗になぞることができる。
初期操舵はシャープに決まり、乗り心地は快適。兎にも角にも基本を大事にしていることが伺える。ライバルにはないポイントだ。
強いて言うなら、もう少しギアをクロースさせてくれると、首都高で合流する際の短い助走区間でも自信を持って加速できるはずだ。
エンジン音そのものは、聞き心地の良い類。高速道路の速い速度域でも、キャビンに侵入することがない点も嬉しい。
”やみくもにダウン・サイジングすればいいわけでなく、あくまで適正なエンジン・サイズを見極めよう” というマツダのモットーがうまく作用しているおかげで、力不足に悩まされることなく17km/ℓ台後半の燃費をマークできるのも加点ポイントだ。
ただしロー・エンドのトルクや、そのクルマにしかないキャラクターを求めるならばフォード・フィエスタのもつ3気筒ターボ・エコブーストの方がいい。
けれども、ドライビングの楽しさだけでみれば、フィエスタを脅かすレベルになっている。