【2カ月連続での前年実績割れ】2024年12月期の新車販売台数 2024年通期のデータも出揃う
公開 : 2025.01.07 06:45
2024年12月期の新車販売は2カ月連続の前年割れ。通年では2年ぶりにマイナスを記録。2024年度ではホンダ、スズキ、スバル、いすゞ、日野、UDトラックスが前年実績超えを達成も、それ以外はマイナスに落ち込んでいます。
もくじ
ー2024年12月期および2024年度(2024年1月~12月)の新車販売台数(速報値)
ー2024年12月期のブランド別新車販売台数、登録車
ー2024年12月期のブランド別新車販売台数、軽自動車
ー12月度と通期の数字をどうみるか
2024年12月期および2024年度(2024年1月~12月)の新車販売台数(速報値)
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は、2024年12月期および2024年度(2024年1月~12月)の新車販売台数(速報値)を発表した。
日本自動車販売協会連合会がまとめた登録車の2024年12月期の新車販売台数は、前年同月比9.3%減の21万746台と2カ月連続のマイナス。
また、全国軽自動車協会連合会がまとめた2024年12月期の軽自動車の新車販売台数は、同8.8%減の11万9040台と5カ月連続でのマイナスとなる。
結果として、トータルでの2024年12月期の新車販売台数は同9.1%減の32万9786台と2カ月連続での前年実績割れとなった。
一方、2024年度の新車販売台数は、登録車が前年比5.6%減の286万3626台と2年ぶりのマイナス、軽自動車が同10.7%減の155万7868台と2年ぶりのマイナス、トータルでの新車販売台数は同7.5%減の442万1494台と2年ぶりに前年実績を下回り、かつ大台の500万台には5年連続で達しなかった。
2024年12月期のブランド別新車販売台数、登録車
登録車の2024年12月期のブランド別新車販売台数を見ていこう。
前年実績を上回ったのは、スズキ(前年同月比9.2%増の9403台)と三菱自動車(同42.2%増の4357台)の2ブランドのみ。
対して、トヨタ自動車は同11.9%減の9万5072台、ホンダは同9.9%減の2万5034台、日産自動車は同3.8%減の1万8955台、マツダは同11.7%減の7704台、スバルは同35.0%減の6326台、レクサスは同15.1%減の4266台、ダイハツは同20.7%減の1466台とマイナスを記録した。
一方で貨物車のブランドは、いすゞ自動車が同28.1%増の6598台、日野自動車が12.5%増の3267台、UDトラックスが同30.4%増の1116台とプラスを達成した反面、三菱ふそうは同8.7%減の3699台と苦戦した。
また、2024年度で見るとホンダ、スズキ、スバル、いすゞ自動車、日野自動車、UDトラックスが前年実績超えを達成したものの、それ以外のブランドはマイナスに落ち込んだ。
2024年12月期のブランド別新車販売台数、軽自動車
軽自動車の2024年12月期のブランド別新車販売台数は、前年同月比で13.1%増の4万3167台を成し遂げたスズキが12カ月連続でのシェアトップに就く。
最大のライバルのダイハツは、全車種の生産・出荷を再開したものの同23.1%減の3万1575台と停滞した。また、新車効果に一服感が出たホンダは同20.6%減の2万791台、日産自動車は同11.4%減の1万2541台、三菱自動車は同0.9%減の5610台と低迷する。
一方、OEM供給を受けるブランドではマツダが同62.2%増の3037台、スバルが同1.8%増の1156台と前年実績超えを果たしたものの、トヨタ自動車は同48.2%減の1152台と苦戦した。
そして、2024年度の成績ではスズキが前年比10.9%増の58万9924台を記録して10年ぶりの首位に立ち、前年トップのダイハツは同38.1%減の35万186台にとどまる。また、デリカミニの販売が好調だった三菱自動車は同27.9%増の7万3961台とプラスを達成。対して、ホンダと日産自動車は前年のプラスからマイナスに転じた。