【次は何が話題に?】2025年、25年ルールでアメリカに輸入解禁となる日本車4選 日本車人気沸騰から10年

公開 : 2025.01.08 06:45

トヨタ・オリジン

スポーツカーではないが、コンセプトもビジュアルも『Origin』という車名もアメリカのトヨタファンにはたまらない1台となりそうなのが、こちらのオリジンである。

トヨタ・プログレをベースに初代トヨペット・クラウンをイメージして2000年11月にデビューした。

トヨタ・オリジン
トヨタ・オリジン    トヨタ

トヨタ自動車生産累計1億台を記念した限定車で、約1000台が生産されている。クラウンではなくプログレをベースにしたのは、初代クラウンのサイズに近いことが主たる理由。

初代クラウンと同じ観音開きドアや後方に傾斜したCピラー、ジュエルテールランプなど、現代の車両では珍しい多くの特徴が採用されている。

全車3L 2JZエンジンを搭載し、4速ATと組み合わせている。オリジンもいわゆるパイクカーの一種となるが、1000台という限定台数であるため価格高騰も十分予想できる。

スバルインプレッサ S201(GDB型)

GC8型インプレッサをベースにした初の『STI』モデル。スバル『S20X』シリーズはここから始まった。

STIによってオンロードスポーツを追及してチューニングされたEJ20エンジンは、最高出力300psを発生する。

スバル・インプレッサ S201(GDB型)
スバル・インプレッサ S201(GDB型)    スバル

車高調整式強化サスペンション、シャシー性能は極限まで高められRAYSとの共同開発で誕生した16インチ鍛造アルミホイールを採用。グリル一体式フロントエアロバンパーやサイドスカート&リアドアスパッツ、ダブルウィングリアスポイラーなど、迫力あるフォルムが際立っている。

走り、アピアランスとも、スパルタンな印象に仕上げられており、JDMインフルエンサーである著名写真家のラリー・チェン氏いわく、「ノーマルで320psを発揮する22Bより速い! 外観も素晴らしい。特にリアバンパーは、F&F(映画『ワイルド・スピード』)のセットから飛び出してきたかのようだ」と絶賛。

なおS201は300台限定として発売されたが、当時はそれほどまで人気が出ず、実際の生産・販売は87台にとどまった。STIシリーズ唯一、完売しなかったモデルであるが、25年経ちその価値が北米で非常に高く評価されはじめている。

アルファ147、ロータスエキシージなど、『日本車以外』にも注目!

25年ルールによってアメリカへの並行輸入が解禁となるのは、何も日本車だけではない。

もちろん、欧州からアメリカに輸出される中古車もあるが、実は日本を経由した(つまり日本で登録して使用されていた)輸入車も高い評価を受けている。

アルファ・ロメオ147 GTA
アルファ・ロメオ147 GTA

横浜在住の中古車輸出業者B氏が以下のことを教えてくれた。

「数はもちろん少ないのですが、日本で使われていた欧州車が海外で高い評価を得ているんですよ。日本で欧州車に乗る人はクルマに対して高い付加価値を求める人が多く、ほとんどは保証やトラブル対応もしっかり行う正規ディーラーで購入されています。

法律で定められている車検や法定点検もしっかりしているので、新車時から日本で長年乗られてきた欧州車に対する評価は高いのです」

2000年にデビューして日本でも人気の高かった車種にアウディRS4 、ロータス・エキシージ、アルファロメオ147などがある。特に正規輸入車両の価値が高いとされており、アメリカでの人気によっては日本の中古車相場も上がるかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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