【2026年市場投入】ホンダ、CES2025でゼロ・プロトタイプ2台を世界初公開!

公開 : 2025.01.08 04:05

AI性能として業界トップクラスの電力効率を目指す

ホンダはゼロ・シリーズの目指すSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)を実現するため、ルネサス・エレクトロニクス(以下、ルネサス)とコアECU向けの高性能SoC(システム・オン・チップ)の開発契約を締結した。

SDVの中心となるコアECUには高性能なSoCが必要となり、これに対応するため、ルネサスの汎用車載半導体である第5世代のSoCに、ホンダ独自のAIソフトウエアに最適化されたAIアクセラレータを組み合わせたシステムを実現。AI性能としては業界トップクラスの電力効率を目指す。

2026年にグローバル市場で投入が始まるゼロ・シリーズ。市販版登場もそう遠くない。
2026年にグローバル市場で投入が始まるゼロ・シリーズ。市販版登場もそう遠くない。    本田技研工業

また、『ストレスフリーで自由な移動の実現に向けた充電網の構築』と『EVバッテリーを活用したクリーンでスマートなEVライフの提供』という2つの軸による新たなエネルギーサービスを展開する。

カーボンニュートラルの実現に向けては、EVの普及促進とともに再生可能エネルギーのさらなる利活用が不可欠だ。EVの充電シーンの約8割を占める(ホンダ調べ)といわれる自宅充電においては、『ホームエネルギーマネジメントシステム』による新たなエネルギーサービスの提供を2026年以降、順次北米市場で開始するなど、その取り組みを加速させていく。

こうしてホンダは、EVの不安を解消し心から自由な移動の喜びを感じられるため、『Thin, Light, and Wise』なエネルギーシステムを提供していくとのこと。なお、今回発表された技術に関して、経営統合の話が進められている日産と一部は共同で研究開発を行っているが、あくまでホンダ独自のものとなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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