480馬力に強化された改良型ポルシェ911カレラS 「ターボ」風デザイン獲得 予約受注開始

公開 : 2025.01.10 06:05

「992.2」世代となるポルシェ911カレラSの改良型が登場。クーペ、カブリオレともに予約受注を開始した。過給器と冷却システムの改善により出力アップを実現し、外観もアグレッシブなものとなった。

1月9日(木)より予約受注スタート

新型の「992.2」ポルシェ911カレラSが発表された。そのルックスは最上級モデルのターボを模しており、従来型よりも大幅にパワーアップしている。

カレラTと新型GTS Tハイブリッドの中間に位置する改良型カレラSは、先代のGTSと同等の性能を発揮するとされている。

ポルシェ911カレラS
ポルシェ911カレラS    ポルシェ

ターボチャージャー付きの3.0Lフラット6エンジンは、最高出力が450psから480psに向上。0-100km/h加速タイムは0.4秒短縮して3.3秒となり、最高速度は307km/hに達する。

このパワーアップは、新しいターボチャージャーと「徹底的に最適化」されたという冷却システムによるものだ。

カレラSの希望小売価格(消費税込み)はクーペが2203万円から、カブリオレが2457万円からで、標準装備が以前よりも「大幅」に増えている。特筆すべきは、20インチと21インチのアルミホイール、シルバーチップ付きスポーツエグゾーストシステム、標準のカレラには装備されていないポルシェ・トルクベクタリング・プラス(PTV+)などである。

また、新型GTSハイブリッドと同じ改良型ブレーキシステムも搭載されており、フロントには408mm、リアには380mmのディスクが採用され、「卓越した制動」を実現しているという。

オプションとしてセラミックブレーキディスクのほか、車高を10mm下げ、後輪操舵を追加するスポーツ・サスペンション・パッケージも用意される。ポルシェは、油圧ダンパーの最適化により、正確なレスポンスが得られるようになったと述べている。また、ステアリングの調整により、「さらに俊敏でダイレクト」なハンドリングを実現したという。

性能向上に伴い、外観もよりアグレッシブな装いとなり、911ターボと同じリアフェンダーと大型インテークを装着している。911ターボはまだアップデートされておらず、GTSに続いてハイブリッド化すると予想されている。

他の992.2世代911と同様に、インテリアは劇的な変更は加えられていないが、新たにグローブボックス、サイドパネル、シート座面をレザーとするオプションが追加された。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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