「斜めディスプレイ」の採用理由は? BMW 次世代ダッシュボード「パノラミックiドライブ」初公開
公開 : 2025.01.10 06:25
Q&A:なぜこの「角度」になった?
BMWユーザーインターフェースデザイン担当副社長、クリスチャン・バウアー氏に話を聞いた。以下、同氏とのQ&A。
――スクリーンを以前よりもドライバー側に近づけた理由は?
「以前のスクリーンはステアリングホイールの後ろから中央まで伸びていたため、ドライバーから少し離れた位置にあった。パノラミック・ビジョンでは、本当に必要なコンテンツをドライバーが必ず見る位置に配置し、タッチスクリーンをドライバーにさらに近づけることができた」
――なぜこのような角度になっているのか?
「16度の傾斜をつけているが、これはBMWの伝統(例:ホフマイスターキンクなど)を踏襲したものだ。人間工学的に完璧なポジションを実現するために、この方向に傾斜をつけている。つまり、ステアリングホイールからディスプレイまでの距離が非常に短くなるということだ」
――縦型スクリーンは検討しなかったのか?
「BMWはドライバーとの対話を強化したいと考えており、スローガンは『道路に目を、ハンドルに手を』だ。つまり、すべてが完璧な状況でなければならない。これが、当社が現在持っている技術にとって完璧な状況だ」