フォルクスワーゲン・シロッコR-ライン 2.0TSI 220
公開 : 2015.02.09 23:40 更新 : 2017.05.29 18:57
■どんなクルマ?
3世代目のシロッコは、BMW 2シリーズやセアト・レオンSCなどのライバルの存在を見据えて、2014年にフェイスリフトを受けた。
とはいっても、事実上の変更点はごくわずか。外から見てわかる点といえば、フロント/リア・バンパーやLEDのテール・ライトくらいのものである。
組み合わされるエンジンは2.0ℓ TSI 210型から排気量は据え置きのまま220型へと変更された。出力はわずかに向上しただけにとどまるものの、トルクや燃料消費率は大幅に優れた結果を導いている。
■どんな感じ?
コードネームEA888型なるこのエンジンは、現行のゴルフGTIのものをそのまま流用している。このユニットはターボ・ユニットとシリンダー・ヘッドが変更を受け、また吸入する空気の温度を効率的に下げるために冷却装置が見直されている。
アイドリング・ストップ・システムやブレーキ・エネルギー回生機能に磨きをかけることにより、燃料消費率はトータルで19%向上しているとのこと。
結果的に燃料消費率は、MTが16.6km/ℓ、DSGが15.6km/ℓ、CO2排出量はMTが139g/km、DSGが148g/kmを達成している。
だからといってパワーを出し惜しみするようなことはなく、最高出力は10ps、最大トルクは7.1kg-m向上している。また最大トルクは1500rpmの低い回転域から発揮し、上記の経済性も加味すればかなりの成績といえる。
0−100km/hタイムも同様に0.4秒の短縮をマーク。6.5秒というのが最終的な公表値だ。実際に走らせてみても、このタイムは十分に信憑性のあるものと判断した次第である。