【7カ月連続首位、10年連続トップはあのクルマ】2024年度12月度/通期 軽自動車の新車販売ランキング

公開 : 2025.01.10 06:45

2024年12月期の軽自動車販売台数と2024年通期のランキングが出揃いました。軽自動車の新車販売はホンダNボックスが7カ月連続で首位、年度でも10年連続でトップを達成しています。

2024年12月期の軽自動車販売台数/2024年通期のデータ

全国軽自動車協会連合会は、2024年12月期および2024年度(2024年1月~12月)における軽自動車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2024年12月期 軽自動車通称名別新車販売トップ10

1位 ホンダNボックス:1万4849台
2位 スズキスペーシア:1万2543台
3位 ダイハツタント:9618台
4位 スズキ・ハスラー:6820台
5位 ダイハツ・ムーヴ:6552台
6位 スズキ・ワゴンR:5985台
7位 日産ルークス:5022台
8位 スズキ・アルト:4551台
9位 三菱デリカミニ/eK:4368台
10位 ダイハツ・タフト:4192台

2024年度 軽自動車通称名別新車販売トップ10

三菱ekクロスEV
三菱ekクロスEV    小川和美

1位 ホンダNボックス:20万6272台
2位 スズキ・スペーシア:16万5679台
3位 ダイハツ・タント:9万3759台
4位 スズキ・ハスラー:9万2818台
5位 スズキ・ワゴンR:7万9718台
6位 日産ルークス:7万697台
7位 スズキ・アルト:6万8139台
8位 三菱デリカミニ/eK:6万1台
9位 日産デイズ:5万432台
10位 ダイハツ・ミラ:4万2758台

2024年12月期の軽自動車の車名別ランキングは、ホンダNボックスが前年同月比24.6%減ながら1万4849台を販売して、7カ月連続でのトップに就く。

2桁減の要因は、2024年9月にアクティブ志向のジョイを追加したもののシリーズ全体としては新車需要が一巡していることにある。

続く第2位には、2024年9月にアクティブ志向のギアを追加設定したスズキ・スペーシアが同13.1%増の1万2543台を達成して位置。第3位には、2024年10月に一部改良を実施した一方でシリーズ全体で5%ほど値上げした影響もあって同18.4%減の9618台にとどまったダイハツ・タントが入り、前月と同じくスーパーハイトワゴンがトップ3を占有した。

また、第4位にはスズキ・ハスラーが同6.4%増の6820台を達成して1ランクアップを果たし、対して前月第4位のダイハツ・ムーヴは同31.4%増ながら6552台にとどまって第5位にダウンした。

注目モデルの動向

注目モデルの動向を見ていこう。

2024年12月にスマイルの仕様変更を実施したスズキ・ワゴンRは、前年同月比25.1%増の5985台を達成。一方、三菱デリカミニは新車効果に陰りが出てきたようで、eKとの合算で同4.7%減の4368台、ダイハツ・タフトは2024年11月に仕様変更したものの同19.7%減の4192台と低迷する。

三菱ekクロスEV
三菱ekクロスEV    小川和美

また、軽EVのカテゴリーでは日産サクラが同39.4%減の1481台と伸び悩み、三菱eKクロスEVも同38.0%減の217台と苦戦。

他方で10月にEVモデルのe:を発売したホンダNバンは、既存モデルと合わせて前年同月と同台数の2509台を記録する。さらに、軽EVバンの三菱ミニキャブEVは同49.1%増の507台と好成績を継続した。

なお、登録車と軽自動車を合わせた2024年12月期の車名別ランキングのトップ5は、トヨタヤリスが3カ月連続での首位に立ち、以降はホンダNボックス、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タントと、前月と同じ並びで続く。月間販売台数1万台超えは、前月から1車種減って4車種にとどまった。

一方、2024年度の軽自動車の車名別ランキングは、唯一20万台オーバーを成し遂げたホンダNボックスが10年連続での首位に就き、以降はスズキ・スペーシア、ダイハツ・タント、スズキ・ハスラー、スズキ・ワゴンRの順で並ぶ。

また、登録車と軽自動車を合わせた2024年度の車名別ランキングは、ホンダNボックスが3年連続でのトップに輝き、以降はトヨタ・カローラ、トヨタ・ヤリス、スズキ・スペーシア、トヨタ・シエンタの順位となった。

そして、EVの2024年度の販売台数に焦点を当てると、前年度比で32.5%減の5万9736台と4年ぶりに前年実績を下回り、さらに新車販売に占めるEVの比率は前年度の2.2%から1.6%にまで下降した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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