【6年ぶりにSシリーズ復活】スバルが東京オートサロン2025で2台のサプライズモデルを発表!

公開 : 2025.01.10 11:05

2019年に発表されたスバルS209以来、6年ぶりのSシリーズ復活です。スバルが東京オートサロン2025でサプライズ発表しました。BRZ STIスポーツの限定車とともに、篠原政明が解説します。

S210プロトタイプ

以前に当AUTOCAR JAPANで東京オートサロン2025(以下、TAS2025)におけるスバルの出展概要を紹介したとき『サプライズでスペシャルモデルが登場するという噂もある』という情報を伝えたが、噂は本当だった。TAS2025の会場で、2台のスペシャルモデルが発表されたのだ。

後述のパープルエディションは以前に概要だけ紹介されていたが、こちらの『スバルS210プロトタイプ』はまったくのサプライズモデルだ。

スバルS210プロトタイプ
スバルS210プロトタイプ    スバル

スバルのスペシャルモデルを創り出しているSTI(スバルテクニカインターナショナル)では、1998年に発表したインプレッサ22B STIバージョンを皮切りに、2000年のS201からは『Sシリーズ』として、さまざまなスペシャルモデルを送り出してきた。今回の『S210 プロトタイプ』は、2019年にデトロイト・ショーで発表されたS209以来、約6年ぶりのSシリーズとなる。

S210プロトタイプは、ニュルブルクリンク24時間耐久レース(NBR)参戦マシン直系の、2ペダルスポーツセダンだ。ベース車はWRX S4である。

エクステリアでは、フェンダーのスポーツサイドガーニッシュ(ノーマル+20mm)、BBS製鍛造19インチのフレキシブルパフォーマンスホイール、ブレンボ製フロント対向6ポッドのレッドキャリパー&ドリルドローターブレーキ、フルLEDヘッドランプ、ドライカーボンリアスポイラーなど、NBRマシンで証明された技術やノウハウを今まで以上に色濃く再現している。

市販版は2025年夏ごろに500台限定で発売予定

インテリアでは、運転席と助手席はレカロ製のカーボンバックレスト8ウエイパワーシート(ナッパレザー&合皮)、ダークレッドステッチ入り高触感革のステアリングホイール、ピアノブラック塗装のインパネ加飾、レッドウエビングのシートベルトなど、黒と赤で統一して運転により集中できる空間を実現している。

パワーユニットの詳細は未発表だが、2.4Lの水平対向4気筒ターボは最高出力221kW(300ps)/5700rpm、最大トルク375Nm(38.2kg-m)/2000-5600rpmを発生。トランスミッションはマニュアルモード付きのスバルパフォーマンストランスミッション(CVT)を組み合わせ、トータルでチューニングされて出力向上とともに2ペダルスポーツセダンとして最適な性能を実現している。

スバルS210プロトタイプ
スバルS210プロトタイプ    スバル

このパワーを受けとめるタイヤは255/35R19サイズのミシュラン・パイロットスポーツ4S。パワーアップに合わせて、タワーバーやスティフナーなどでボディの強化も図られている。

このS210はプロトタイプとされているが、市販を前提に開発が進められている。発売時期は2025年夏ごろ。販売台数は限定500台で、販売方法は抽選となる予定。発売に関する詳細は、新たな情報が入り次第お伝えする。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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