最も人気の高いアメ車は? 米国の歴代ベストセラー車 トップ30(前編) トレンドにも大きく影響
公開 : 2025.01.11 18:05
米国製のクルマの中で、史上最も多く販売されているのはどれか。上位30車種を台数順にピックアップした。それぞれの特徴や、人気が高い理由なども概説している。
もくじ
ー販売台数トップに輝いた米国車30選
ー30位:ジープ・チェロキーXJ(288万4000台)
ー29位:マーキュリー・クーガー(307万8000台)
ー28位:ビュイック・エレクトラ(317万台)
ー27位:ポンティアック・ボンネビル(346万台)
ー26位:プリムス・フューリー(368万台)
ー25位:キャデラック・ドゥビル(387万台)
ー24位:フォード・フォーカス(388万2358台)
ー23位:ビュイック・スペシャル(389万台)
ー22位:シボレー・クルーズ(430万2000台)
ー21位:フォード・サンダーバード(443万8000台)
ー20位:シボレー・カプリス(463万台)
ー19位:ポンティアック・グランダム(466万7000台)
ー18位:フォード・モデルA(485万8000台)
ー17位:フォードLTD(553万台)
販売台数トップに輝いた米国車30選
組み立てラインのけたたましい音から高速道路の轟音まで、米国の自動車メーカーは1世紀以上にわたって自動車業界を牽引してきた。
国内の経済状況を形作ってきただけでなく、世界の自動車トレンドにも大きな影響を与えている。そこで今回は、米国製自動車の歴代ベストセラーを振り返りたい。
販売台数だけでなく、その成功へ導いた特徴、革新、消費者ニーズにも注目している。米国史上最も多く売れた30車種を、生産終了までの累計販売台数順にリストアップした。
30位:ジープ・チェロキーXJ(288万4000台)
チェロキーXJは1983年から2001年まで単一世代で生産され、国際的には2014年まで続けられた。XJは軍用以外の四輪駆動SUVとして初めてユニボディ構造を採用し、軽量化と高強度を実現した。
オフロードでもオンロードでも多用途に使えるチェロキーXJは、消費者に愛された。SUVブームの火付け役の1つとしても評価され、やがては郊外のファミリー層に人気のクルマとしてステーションワゴンの役割を代替した。
29位:マーキュリー・クーガー(307万8000台)
マーキュリーは既存のフォード車の高級バージョンを作るで知られているが、クーガーも例外ではない。クーガーはもともと、1967年に大人気となったマスタングの対抗車として登場し、洗練された外観と隠しヘッドライトにより、フォードとは一線を画していた。
クーガーの成功は、フォード車の人気にただ便乗しただけのものではない。時代に合わせてうまく変化し、時が経つにつれて高級志向を強め、8世代を経て2002年に生産終了となるまで進化を続けた。
28位:ビュイック・エレクトラ(317万台)
エレクトラは、1959年から1990年までの6世代にわたってビュイックのフラッグシップセダンであった。豪華装備が満載の最上級モデルで、さまざまなボディスタイルが用意されていた。
エレクトラがこれほどまでに人気を博したのは、兄弟ブランドであるキャデラックの上級モデルに匹敵する装備が搭載されていたからである。最近、この名称は中国市場向けの電動SUVに使われている。
27位:ポンティアック・ボンネビル(346万台)
1957年から2005年まで生産されたボンネビルは、フルサイズセダンとして大きな人気があった。発売当初は、ポンティアックの中で最も大型で高価なモデルであった。
ボンネビルは10世代にわたってモデルチェンジを繰り返している。時が経つにつれ、ポンティアックで最も信頼性の高いファミリーカーとして知られるようになり、さまざまなボディスタイルが用意されて人気を博した。