最も人気の高いアメ車は? 米国の歴代ベストセラー車 トップ30(前編) トレンドにも大きく影響
公開 : 2025.01.11 18:05
26位:プリムス・フューリー(368万台)
フューリーは、シボレー・インパラやフォードLTDといったより人気の高い高級車と競合するために開発され、1955年から1989年まで生産された。性能は高く、生産終了間際には政府や企業からも人気を得ていた。
プリムス・フューリーは、特に1983年のスティーブン・キングのベストセラー小説『クリスティーン』に登場する悪魔のようなクルマとして有名で、同年には映画化もされたことで大衆文化でもよく知られるようになった。 また、若きベティ・ホワイトも宣伝していた。
25位:キャデラック・ドゥビル(387万台)
ドゥビルは、1958年から2006年まで、8世代にわたってキャデラックが使用した車名である。オリジナルのクーペは、当時、キャデラックの中で最も低価格であったが、それでもブランドにふさわしい豪華な標準装備が数多く搭載されていた。
セレブや政治家が愛用したことでたびたび脚光を浴び、ステータスシンボルとしての地位を確固たるものにした。ドゥビルという名は2006年に廃止されたが、モデルラインはDTSという欧州風の車名となって新世代に引き継がれた。
24位:フォード・フォーカス(388万2358台)
このコンパクトカーは1998年に発売され、米国での販売は2019年に終了した。前身のフォード・エスコートと同様、フォーカスはグローバルな販売を想定して設計された。それが成功の大きな理由である。
欧州では今も、手頃な価格で信頼性の高いコンパクトなファミリーカーとして人気を博している。ラリースポーツで使用されたSTやRSなどのホットハッチ仕様もいくつか販売されている。
23位:ビュイック・スペシャル(389万台)
ビュイックのエントリーモデルであるスペシャルは1936年に発売され、1969年まで存続した。数十年にわたって、クーペ、セダン、ステーションワゴンなど、さまざまなボディスタイルが用意されたが、一貫して美しいモデルであった。
スペシャルは、1960年代にビュイックのV6エンジンを導入したことで知られており、このエンジンは2006年までGMの主力パワートレインであり続けた。信頼性の高いエンジン、素晴らしいスタイリング、手頃な価格により、スペシャルは人気モデルとなった。
22位:シボレー・クルーズ(430万2000台)
このコンパクトカーは2008年から生産されている。シボレーは安全性と楽しさ、多用途性と手頃な価格のバランスを取り、消費者が求めるものをうまく組み合わせた。
2009年の連邦破産法第11条に基づく再建手続きを経て、GMは世界的に通用するクルマに賭けた。消費者がより低価格で燃費の良いモデルを求める中、クルーズはまさに適切なタイミングで市場に投入された。米国での生産は2019年に終了したが、他国では継続されている。