最も人気の高いアメ車は? 米国の歴代ベストセラー車 トップ30(後編) 第1位は桁外れのあのクルマ
公開 : 2025.01.11 18:25
米国製のクルマの中で、史上最も多く販売されているのはどれか。上位30車種を台数順にピックアップした。それぞれの特徴や、人気が高い理由なども概説している。
もくじ
ー16位:シボレー・カマロ(559万4000台)
ー15位:ビュイック・ルセーバー(600万台)
ー14位:シボレー・キャバリエ(643万4000台)
ー13位:フォード・レンジャー(768万3000台)
ー12位:フォードEシリーズ(820万台)
ー11位:フォード・トーラス(840万4000台)
ー10位:フォード・エクスプローラー(893万6000台)
ー9位:オールズモビル88(964万7000台)
ー8位:フォード・マスタング(1020万台)
ー7位:シボレー・マリブ(1130万台)
ー6位:オールズモビル・カトラス(1190万台)
ー5位:ラム・ピックアップ(1213万5000台)
ー4位:シボレー・シルバラード(1407万5000台)
ー3位:フォード・モデルT(1500万台)
ー2位:シボレー・インパラ(1670万台)
ー1位:フォードFシリーズ(4000万台以上)
16位:シボレー・カマロ(559万4000台)
1966年に発売されたカマロは、2024年モデルを最後に生産終了となった。6代目となるこのモデルの後、シボレーは異なる形態で復活する可能性を示唆している。アメリカン・マッスルカーの典型ともいえるスタイルと性能を体現し、長く愛されている。
カマロは当初、大人気のフォード・マスタングに対抗するために急遽投入された。車名の意味について尋ねられたシボレーの回答は、「マスタングを食べる小さな獰猛な動物」というものであった。
15位:ビュイック・ルセーバー(600万台)
ルセーバーは、1959年から2005年までビュイックが販売していたフルサイズ車である。快適な乗り心地と控えめな性能、そしてサイズの割には驚くほど優れたハンドリング性能を備えていた。
長い生産期間中、ビュイックで最も人気の高いクルマであった。実際、ルセーバーは2005年には米国で最も売れたフルサイズ車であったが、同年に生産中止となった。8世代にわたって生産された。
14位:シボレー・キャバリエ(643万4000台)
2年前に北米で発売されたフォード・エスコートと同様のアプローチを採用したキャバリエは、GM初の「ワールドカー」であった。国内だけでなく、GMの海外子会社が容易にリバッジできるように設計されていた。
キャバリエは1982年から2005年まで生産されていたが、2021年までは中国市場専用の4代目モデルが販売されていた。コンパクトカーの需要が高まっていた1980年代、シボレーのFFコンパクトカーは日本製輸入車に対して非常に優れたパフォーマンスを発揮した。
13位:フォード・レンジャー(768万3000台)
レンジャーは、シボレーのS-10およびコロラドに対するフォードの強力なライバルである。1983年から2012年まで生産され、2019年に4代目が北米で再導入された。
レンジャーは信頼性が高く、整備も容易なことで知られている。また、パワフルなエンジンと優れたオフロード性能でも人気がある。
12位:フォードEシリーズ(820万台)
「エコノライン」とも呼ばれるEシリーズは、1961年に発売されたフォードのフルサイズバンである。2015年に後継のフォード・トランジットに取って代わられ、現在生産されているのはEシリーズのシャシーのみである。
エコノラインがこれほどまでに人気を獲得できた理由は、このプラットフォームが持つ汎用性の高さにある。乗用車仕様や貨物車仕様など、さまざまな構成が可能であり、救急車からアイスクリームトラックまで幅広い用途に対応しているのだ。