最も人気の高いアメ車は? 米国の歴代ベストセラー車 トップ30(後編) 第1位は桁外れのあのクルマ
公開 : 2025.01.11 18:25
11位:フォード・トーラス(840万4000台)
1986年から2019年にかけて、6世代のトーラスが生産された。頑丈で信頼性の高いトーラスは、それまでポリスインターセプター(パトカー)として長年愛用されてきたクラウンビクトリアに代わって2013年に導入された。
生産における統計的工程管理モデルなど、フォード社内で多くの革新をもたらした。この効率的な品質管理により、消費者のニーズを満たすことができた。
10位:フォード・エクスプローラー(893万6000台)
この4ドアSUVは、2ドアのブロンコIIの後継車種として1991年に導入された。トーラスと同様に、エクスプローラーはクラウンビクトリアの代替としてパトカーに採用されている。
快適性、荷室の広さ、信頼性の高いエンジンを備えたエクスプローラーは、米国のベストセラーSUVである。かつては非常に簡素で実用本位だったSUVクラスに、標準装備を詰め込むことで大成功を収めた。現在、6代目である。
9位:オールズモビル88(964万7000台)
1949年から1999年まで生産されたフルサイズ車で、一時期はオールズモビルで最も収益性の高いクルマであった。一部では、この88が史上初のマッスルカーであるという見方もあるが、この主張は近くのクルマ好きの人と激しい議論になるかもしれない。
初期の88は、米国車の中でも最高クラスのパフォーマンスを誇る1台であった。軽量で、先進的なOHV高圧縮V8エンジンを搭載していたため、スピードを求める消費者の間でヒットを飛ばした。
8位:フォード・マスタング(1020万台)
象徴的なマスタングは「ポニーカー」ブームを生み出し、多くの競合車を輩出した。そのうちの数車種がこの記事にもランクインしている。1964年以来、継続的に生産されており、現在フォードで最も息の長いモデルである。
コストを抑えるため、フォードは既存のモデル、主にコンパクトカーのファルコンの部品を流用する設計とした。発売初年度には40万台が販売され、初日だけで2万2000台が売れた。
7位:シボレー・マリブ(1130万台)
この中型車は、カリフォルニア州の陽光あふれる海岸沿いの都市の名前に由来する。1965年に初めて登場したマリブは、1983年から1997年まで生産が途絶えた時期があったものの、現在も生産が続けられている。
マリブは広々とした車内と静かで快適な乗り心地で知られている。セダンからSUVへの人気移行により市場シェアが縮小する中、2022年には前年比で大幅な販売増を記録するなど、好調を維持している。