スズキがフロンクスとワゴンRスマイルをブースト!【そして最後のスイフトスポーツも】

公開 : 2025.01.11 15:50

東京オートサロン2025のスズキ・ブースは、『スズキ・ブースト・ガレージ』がテーマ。メインステージでは、フロンクスとワゴンRスマイル、2台の最新モデルがカスタマイズされて注目を集めました。篠原政明がレポートします。

都会的なスタイリッシュさをイメージしたフロンクス

東京オートサロン2025(以下、TAS2005)のスズキ・ブースは、『スズキ・ブースト・ガレージ(SUZUKI BOOST GARAGE)』がテーマ。メインステージでは、フロンクスとワゴンRスマイル、2台の最新モデルがカスタマイズされて注目を集めた。

昨年秋にデビューして人気のクーペSUV、フロンクスをベースにしたコンセプトモデルの名は『フロンクス・シーバス・ナイトゲーム(SEA BASS NIGT GAME)』。都会の夜釣りをテーマに、アウトドアとアーバン(都会的)なイメージを両立し、スタイリッシュでカッコいい印象を表現したという。

スズキが展示したコンセプトモデル『フロンクス・シーバス・ナイトゲーム』。
スズキが展示したコンセプトモデル『フロンクス・シーバス・ナイトゲーム』。    山田真人

濃いめのマットグリーンのボディカラーはラッピング。そして夜釣りのフィッシングギアに用いられる『チャートイエロー』と呼ばれる蛍光イエローをアクセントに、内外装の要所に用いている。フロントではグリルやバンパー下あたりのアクセントだが、サイドからリアにかけて『FRONX』のロゴをアレンジしながらチャートイエローの部分が広がり、ホイールも、フロントがブラックなのに対しリアはチャートイエローという凝りようだ。

ルーフレールを追加してルーフバッグを装着し、ラゲッジスペースには釣り用の道具を満載。前後フェンダーに格納式のロッドホルダーを備えているのもユニークだ。

インテリアでは、ボルドーを多用したベース車のカラーリングを一新、ブラック基調でステアリングホイールやインパネにチャートイエローのステッチなどが入れられる。シートも形状こそ同じだが、グレー/ブラックの地にチャートイエローのロゴ&ストライプが入る。

このフロンクス・シーバス・ナイトゲーム、反響次第では特別仕様車としての市販化も検討しているという。なお、スズキではこのクルマをイメージしたルアーをTAS2025のブースで限定販売する。

ヨーロピアンアンティークの世界観をイメージしたワゴンRスマイル

もう1台は、昨年12月に一部仕様変更されたワゴンRスマイルをベースに『かわいい』をブーストさせるカスタマイズを施した、『ワゴンRスマイル・ヨーロピアンアンティーク』。レースやリボン、花柄など、内外装の細部にまでこだわってヨーロピアンアンティークの世界を表現したというコンセプトモデルだ。

ボディカラーは、ベージュにピンクのガラスフレークを吹きつけ、クリアのトップコートで仕上げている(ルーフはホワイトパール)。ガラスフレークはLED照明などの反射で微妙に色合いが変化するので、独特の美しさを見せる。

こちらもコンセプトモデル『ワゴンRスマイル・ヨーロピアンアンティーク』。
こちらもコンセプトモデル『ワゴンRスマイル・ヨーロピアンアンティーク』。    山田真人

内外装にピンクをアクセントカラーに用いており、ボディ前後にはピンクのオーバーライダー、ヘッドランプとリバースランプカバーもクリアピンクに塗られ、タイヤのサイドウオールもピンクに塗られている。ボディサイド下部には花柄のアクセントストライプ、そしてテールゲートは全面に花柄のパターンが入れられている。

ドアを開ければ、インテリアもヨーロピアンアンティークの世界観でまとめられている。アイボリーを基調に、シート地には全面にアンティーク風の花柄パターンが入れられている。

ルーフキャリアにオシャレなバスケットなども載せ、オシャレなお嬢様のお出かけが似合いそうなワゴンRスマイル・ヨーロピアンアンティーク。こちらもそのままというのは難しいだろうが、反響次第ではアレンジした特別仕様車が設定されるかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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