【2024年のロールス・ロイスは記録的】ビスポーク内容の金額が前年比10%増 過去3番目の年間販売台数も

公開 : 2025.01.13 06:25

ロールス・ロイスは2024年が記録的な年であったと発表し、将来に向けグッドウッドにあるロールス・ロイスの本拠地に対し、新たに3億ポンド以上を投資すると述べています。彼らの勢いが止まりません。

2024年はどんな年だった?

ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ

「2024年、ロールス・ロイス・モーター・カーズは、その歴史上、最も複雑かつパーソナルで価値ある車をつくり上げることで、正真正銘のラグジュアリー・ブランドとしての地位を再確認しました。

この勢いを受け、本拠地であるホーム・オブ・ロールス・ロイスの拡張に3億ポンド以上の投資を行う必要があると判断しました。これは2003年の開設以来、グッドウッドへの最大の財政的なコミットメントを示すものであり、ロールス・ロイス ブランドへの強い信頼の証であると同時に、英国における当社の未来を確固たるものにするものです。

ロールス・ロイスの2024年を振り返る。
ロールス・ロイスの2024年を振り返る。

2024年、ビスポーク事業が記録的な成果を達成したことは、お客様が当ブランドにますます魅了され、これまで以上に野心的で価値ある車をつくり上げ、ロールス・ロイスの所有によって実現するパーソナライゼーションに富んだ卓越した体験を楽しまれていることを明確に示しています。

この成果は、お客様やステークホルダーの皆様のために価値を創造するという当社のコミットメントを裏付けるものです」と2024年を振り返った。

製造施設を拡張

ロールス・ロイスは、グッドウッドの製造施設を拡張するために3億ポンドを超える投資を行うことを発表。

これは、最も複雑かつパーソナルで価値あるラグジュアリー製品を手作業で製作し、比類なき体験を顧客に提供することで価値を創造するという同社のコミットメントの次なるステップだ。

ロールス・ロイスの2024年を振り返る。
ロールス・ロイスの2024年を振り返る。

ビスポークで過去最高の成果を達成するとともに、同社史上3番目となる販売台数を記録した2024年のロールス・ロイスの業績は、このアプローチの成功を裏付けるものだと彼らは述べている。

この拡張により、ラグジュアリーを深く個人的なものと定義する顧客が求める、ますます複雑で高価値なビスポークおよびコーチビルドのプロジェクトのためのスペースが確保され、また、完全電気自動車(BEV)への移行に向けて、製造施設の準備も整えられるという。

この3億ポンドを超える投資は、2003年1月1日の工場開設以来、過去最大規模の資本注入となり、当時の従業員は約300名で、1日わずか1台の車を生産していたに過ぎない。

グッドウッド製造工場の内部は過去20年間に大きな変化を遂げまが、建物自体はほとんど変わっていない一方、従業員数は8倍以上に増加し、現在では1日あたり最大28台の車を生産している。

現在、グッドウッドにある本拠地には、高度な技術を要する製造や工芸の職人を含む2500名以上の従業員が勤務しており、さらに同社の英国全体のサプライチェーンでは約7500名が従事しているという。

2023年に実施されたロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の独自調査では、ロールス・ロイスが英国経済に年間約5億ポンドの貢献をしている英国の代表的企業「UK PLC(パブリック・リミテッド・カンパニー)」であることが示された。

ロールス・ロイス本拠地の拡張計画は、2024年に認可され、興味深いことに、この節目は、1904年5月4日に共同創業者であるチャールズ・ロールス卿とヘンリー・ロイス(後のサー・ヘンリー・ロイス)が初めて出会ってから120周年という記念すべき年に達成され、現在、敷地の準備と造園工事が進行中だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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