【2024年のロールス・ロイスは記録的】ビスポーク内容の金額が前年比10%増 過去3番目の年間販売台数も
公開 : 2025.01.13 06:25
ビスポークの記録的な1年
2024年、専門のデザイナー、エンジニア、職人たちから成るロールス・ロイスのビスポーク・コレクティブは、これまでで最も創造性に富み、大胆かつ技術的に難易度の高いコミッションを手掛けた。
これらのプロジェクトには、ロールス・ロイスでは前例のない革新的な素材、工芸技法、機能が取り入れられ、顧客の興味や個性を真に映し出す唯一無二で感情に訴えかけるマスターピースが生みだされた。
ロールス・ロイスのビスポーク・サービスは、2024年に記録的なレベルに達し、1台あたりのビスポーク内容の金額は前年比で平均10%増加し、史上最高レベルとなった。
この記録的な成果は、パーソナライズされた製品と体験を通じて顧客に価値を創造し、意義深いパーソナルな表現の機会を提供するというロールス・ロイスの長期的な戦略的焦点によるものだと彼らはいう。
これらのコミッションは、壮大な自然現象やブランドのヘリテージ、大切な人生の節目やクラシック映画など、多岐にわたるテーマからインスピレーションを得ており、職人たちは、18金の金彫刻、86万9500ステッチを超える精巧な刺繍、500点以上のパーツで構成された繊細な寄木細工、魅惑的なマザー・オブ・パール(真珠母貝)のアートワーク、ホログラフィック・ペイント仕上げなど、現代工芸の卓越した技術を駆使し、精巧なディテールを生み出した。
比類なきクライアント・エクスペリエンス
ファントム・エクステンデッドは、年間を通して最も多くのビスポーク・コミッションが取り入れられたクルマで、依頼した顧客はこの寛大で細部まで拘ることのできるキャンバスを活用し、パーソナルな表現を追求した。
また、2024年に納車が本格化したスペクターは、1台あたりのビスポークの内容が2番目に高いレベルを記録し、そのビスポークの可能性が顧客に即座に認識されたという。
地域別では、1台あたりのビスポークの平均価格が最も高かったのは中東で、北米と欧州がこれに僅差で続いている。
ロールス・ロイスのビスポークの頂点を極めるコーチビルドは、2024年にアルカディア・ドロップテイルを発表。これは、4台のコーチビルド・ドロップテイルの傑作のうちの1台で、ロールス・ロイスが過去に製作したスウェプテイルとボートテイルに続くものだ。
ビスポークへのコミットメントは、グッドウッドで高度にパーソナライズされた体験を世界中の顧客に直接提供するプライベート・オフィスにも反映されている。
2024年には、既存のドバイと上海のオフィスにニューヨークとソウルが加わり、このVIPスペースのグローバル・ネットワークが拡大。グッドウッドにあるオリジナルのプライベート・オフィスにインスピレーションを得たこれらのクリエイティブなハブは招待制で、各拠点に専属のデザイナーおよびクライアント・エクスペリエンス・マネージャーが常駐し、顧客と緊密に連携しながら創造的なコラボレーションを促す。
この特別な体験は顧客から高く評価されており、ロールス・ロイスのビスポークの可能性を最大限に活用できることから、プライベート・オフィスでのオーダーは通常よりも25%高いものとなっているという。