【2024年のロールス・ロイスは記録的】ビスポーク内容の金額が前年比10%増 過去3番目の年間販売台数も

公開 : 2025.01.13 06:25

グローバルにバランスの取れた販売状況

ロールス・ロイスの世界各地のディーラー・パートナーもまた、顧客がリラックスしながらビスポークのインスピレーションを得ることができる、社交的で創造性にあふれた魅力的な環境を提供するブランドの最新ビジュアル・アイデンティティとショールーム・コンセプトへの投資を続けている。

ロールス・ロイスの招待制会員アプリ「ウィスパーズ」は、2024年に会員数が55%増加し、さらなる成長を遂げた。

ロールス・ロイスの2024年を振り返る。
ロールス・ロイスの2024年を振り返る。

このエクスクルーシブなデジタル会員制クラブでは、顧客同士がネットワークを構築し、ロールス・ロイスやより広範なラグジュアリーの世界に関する特別なインサイトを得ることができる。

「ウィスパーズ」はまた、ロールス・ロイスの上級幹部やグッドウッド時代のロールス・ロイスを所有する顧客との直接的なコミュニケーションを可能にし、ブランドと顧客の間に親密な絆を育む役割も担っていると述べている。

ロールス・ロイスは2024年、過去最多となる4つの新モデル(カリナン・シリーズII、ゴースト・シリーズII、およびそれぞれのブラック・バッジ)を発表した。

これらの大成功を収めたモデルの投入と、全製品に対する継続的な需要により、2024年の世界販売台数は5712台と過去3番目に高い年間販売台数となり、新モデルへの移行に伴うブランドの予測と期待に沿った結果となった。

EVも販売初年度だった2024年

2024年はスペクターの販売初年度でもあり、その予想を上回る人気が証明された。

スペクターは昨年、欧州で最も需要の高いロールス・ロイスのモデルとなり、グローバルでは2番目に高い需要を記録。スペクターは、世界中の顧客からロールス・ロイスが誇る特有の静粛性、「ワフタビリティ」、独特の乗り心地「マジック・カーペット・ライド」を最大限に高めていると評価を受けている。

ロールス・ロイスの2024年を振り返る。
ロールス・ロイスの2024年を振り返る。

すべての地域を総合すると、2024年に最も依頼の多かったモデルは、カリナン、スペクター、ゴーストの順となった。

ロールス・ロイスのフラッグシップ・モデルであるファントムは、最高峰かつ最も希少なロールス・ロイス車としてのその地位を維持しており、またファントムは2025年に100周年を迎える。

2024年、北米はロールス・ロイスの最大の市場となった。また、中東・アフリカ、欧州、アジア太平洋などの複数の地域では、過去最高の販売実績を達成している。

中国では、ロールス・ロイスとその特有で高度にパーソナライズされた体験に魅了される若年層の顧客の継続的な増加を反映し、ディーラー・パートナーからのビスポークへの需要が続いている。

これは、2023年に開設された上海のプライベート・オフィスに顕著に表れており、この地域に対するロールス・ロイスの継続的なコミットメントを示す。

ロールス・ロイスは昨年、マレーシア、タイ、オランダなどの規模は小さいものの急成長している市場からも恩恵を受けた。また、UAE(アラブ首長国連邦)、ドイツ、日本といった、ロールス・ロイスが確固たる市場を築いてきた地域でも記録的な販売を達成している。

これらの地域ではビスポークの需要が大幅に増加し、最も野心的なビスポーク・コミッションのいくつかが生まれており、次なる電気自動車を発表する2025年に向けて確信を持って前進していると締めくくっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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