スマート・フォーツー0.9 90ツイナミック

公開 : 2015.02.09 23:30  更新 : 2017.05.29 18:43

それでは、5速MTより34kg重い、67kgのオートマティック・ギアボックスが、小気味よさがウリのスマートに果たしてどのような影響をもたらすのかを中心に見ていくことにしよう。

■どんな感じ?

まず最初に感じるのは、やはり新式のツイン・クラッチ・ギアボックスのマナーの良さだ。当然、先代のようにギクシャクとした印象はまるでなく、スマートのフットワークの軽さに磨きをかけている。

アップ/ダウン・シフトともに、小気味よく変速をおこなってくれ、特にアップ・シフトの瞬間にわずかにアクセル・ペダルの踏力を緩めてやれば、さらにスムーズに加速することができる。

Dレンジにセットした丸いギアレバーを左に倒せばマニュアル・モードに移行可能。また、スポーツ・パッケージを選べば、ステアリングに備えつけられたシフト・パドルのどちらかを引いても移行できる。

変速時にわずかにノーズが上下することもあるけれど、先代のギアボックスに比べると、はるかにぎこちなさが改善されている。

さらに驚かされるのは、ドライブラインの静けさ。速度域や路面のコンディション問わず、常に落ち着いた印象を与えてくれる。

また、標準でセットされる坂道発進補助装置のおかげで、上り坂でも先代のように煩わしい思いをせずに発進することができる。

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