【DKはドリキンに由来】土屋圭市氏が監修!ヒョンデ・アイオニック5N専用ハイパフォーマンスパッケージ発表

公開 : 2025.01.13 10:05

土屋氏が語る開発の舞台裏

一方の土屋圭市氏はこのように開発の舞台裏を語っている。

ヒョンデアイオニック5Nとの出会いは、鈴木亜久里さんの『ヒョンデに乗ったことある?』のひと言でした。

発表会に登場した土屋圭市氏(左)とNマネージメントのパク・ジュン常務(右)。
発表会に登場した土屋圭市氏(左)とNマネージメントのパク・ジュン常務(右)。    上野和秀

昨年は1年間ずっとアイオニック5Nのサスペンションからブレーキや空力パーツを、ヒョンデの開発部隊と一緒に開発を進めてきました。ノーマルでも完成度が高いのですが、DKエディションは走りを突き詰めた方のために作り上げた1台です。

一番難しかったのはサスペンションの開発でした。ノーマルの電子制御ダンパーは非常にレベルが高く、それを超えるものは日本のトップメーカーでもできませんでした。最終的にノーマルのダンパーを使う結論が、昨年秋まで時間が掛かってしまいました。

最もこだわったのは見た目ですね。若い人から我々おっさんまでが乗っても恥ずかしくないエアロに仕上げました。エアロはいずれもカーボン製で、リアウイングスポイラーとリアデフューザー、サイドスカートの4点です。車高はこれ以上下げると品がなくなるため、5mmダウンでストロークを確保しています。

ブレーキに関してはノーマルがニュルブルクリンクでテストしていますが、我々のような限界まで使う人間が乗ると、ブレーキのストロークがもうちょっと欲しいなと感じたのです。そこで大きなブレーキキャリパーをお願いし、ヒョンデと開発した結果このブレーキシステムができあがりました」

ミニチュアカーメーカーとのコラボ車も展示

DKエディション発表会の会場では、ヒョンデNとミニチュアカーメーカーとして知られる『ミニGT』とのコラボ車両も発表された。会場にはミニGTディレクターのグレン・チュー氏が登場し、1/64スケールを作るための1/1車両製作の経緯が説明された。

展示されたのは『ミニGTレンシュポルトカー01 トラックコンセプト(RS-01-T)』で、アイオニック5Nのワンメイクレース用車両をベースに製作された。このあとアメリカで開発を進められる予定だ。

ミニチュアカーメーカーとして知られる『ミニGT』とのコラボ車両も発表。
ミニチュアカーメーカーとして知られる『ミニGT』とのコラボ車両も発表。    上野和秀

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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