【革新性と歴史をアピール】ロータス、2台の特別仕様車を披露!1978年F1マシンのオマージュも

公開 : 2025.01.15 07:05

東京オートサロン2025にロータスは、エメヤとエレトレの特別仕様車を持ち込みました。どちらもロータスのブランドらしさを体現した、特別なペイントが施されています。上野和秀がレポートします。

ロータスエメヤ・ブロッサム

レースで磨き上げられたテクノロジーを基に、いつの時代もクルマ好きを魅了してきたのがロータスだ。スポーツカーメーカーながら近年は電動車に積極的に取り組み、ハイパーGTの『エメヤ』、電動ハイパーSUVの『エレトレ』を送り出してきた。

東京オートサロン2025にロータスは、エメヤとエレトレの特別仕様車を持ち込んだ。どちらもロータスのブランドらしさを体現した、特別なペイントが施されていた。

東京オートサロン2025でロータスが展示したエメヤの特別ペイント仕様。
東京オートサロン2025でロータスが展示したエメヤの特別ペイント仕様。    上野和秀

会場で来場者の目を奪ったのが、マスターペインターによる特別なペイントが施された『エメヤ・ブロッサム』だった。咲き誇る花々の繊細な色合いと、夜明けの万華鏡のように移り変わる色彩のグラデーションからインスピレーションを得たというカラースキムは、これまでに例のない、想像の上を行く仕上がりだった。

ノーズ部分のパープルから始まり、リアエンドのオレンジまで美しいグラデーションで変化するペイントが新鮮だ。サイドパネルとサイドスカートには、小紋風のグラフィックが施され、サイドビューを引き締めている。

小紋風のグラフィックはダークパープルを基調としたインテリアにも反復され、シートバックレストの上部の表皮に施される。またパッセンジャー側のダッシュボードには、アクセントとしてジュエリーとステッチが施されている。

このブロッサム仕様は、ショーのために製作されたプロトタイプで、現時点ではビスポークオプションでの設定はないという。

ロータス・エレトレ・タイプ79

ロータス・ブースに展示されたもう1台は、1978年のF1でコンストラクターズチャンピオン獲得するとともにマリオ・アンドレッティにドライバーズタイトルをもたらす『ロータス79』をイメージした、『ロータス・エレトレ・タイプ79』だった。

ロータスの新時代を象徴する電動ハイパーSUVのエレトレをベースに、ブラックにゴールドのストライプというカラーリングで親しまれたロータス79(F1でのエントリー名はジョン・プレイヤー・スペシャル・マークIV)のエッセンスを盛り込んだもの。

1978年F1でコンストラクターズチャンピオン獲得した『ロータス79』をイメージしたエレトレ。
1978年F1でコンストラクターズチャンピオン獲得した『ロータス79』をイメージしたエレトレ。    上野和秀

ブラックのボディカラーにゴールドのマーキングが施され、シックな中に派手さを併せ持つ。ノーズには往年のロータス・エンブレムが付けられ、ボディサイドにはロータスのマスターペインターによるロータス79をデザインした手描きのロゴが描かれている。Cピラーにはユニオンジャックがさり気なく配される。

ロータスが築き上げてきた過去の栄光が、時空を超えて最新モデルのエレトレにつながり、新たな価値が生まれた1台である。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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